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2016年8月30日火曜日

大谷翔平 Vまで打者専念へ!鷹逆転へ「投手」より攻撃力優先を決断

 日本ハム・大谷翔平投手(22)が、ソフトバンクとの優勝争いが決着するまで、好調な打者に専念することが濃厚であることが29日、分かった。体調不良の影響で延期されていたブルペンでの投球練習を30日に再開するが、同日からの楽天(東京ドーム)、オリックス(ほっともっと)6連戦は登板せず、DHでの出場を続ける。

 2012年以来4年ぶりのリーグ制覇は、まだ優勝経験がない大谷のバットにかかっている。最大11・5ゲーム差をはね返し、「マイナス0・5ゲーム差」でソフトバンクを追いつめた日本ハム。勝率1厘差の攻防が決着するまで、大谷は打者に専念することになりそうだ。

 夏休み中の6週間続いた6連戦も今週がラスト。30日からの楽天、オリックス6連戦も、DHで出場する見通しとなった。吉井投手コーチは「今週中の登板はなさそうだ。もうちょっと、準備した方がいい」と説明した。

 大谷は7月10日のロッテ戦(札幌ドーム)で右手中指のまめを潰した影響で、同24日のオリックス戦(同)での救援登板を最後に投手としての出場がない。

 この間、打者としては25日のロッテ戦(QVCマリン)までの27試合連続を含む29試合に出場して9本塁打、21打点と不動の3番に成長。シーズン通算でも打率・340、20本塁打、52打点で、8月の月間MVP(打者部門)の候補に挙がっている。

 打線に不可欠な存在となる一方、先発投手としての復帰の道は険しい。26日の西武戦(大宮公園)を体調不良で欠場した影響で、投手の調整がペースダウン。30日にブルペンでの投球を再開する予定だが、この6連戦での救援登板がなければ、先発予定も9月中旬以降にずれ込む。

 ソフトバンクとの直接対決は9月21日からのヤフオクドームでの2連戦しかなく、取りこぼしは許されない状況。救援での調整機会を設けることも、現実的に難しくなってきた。このため打者に専念させた方が優勝に近付くと、首脳陣は判断したとみられる。

 日本ハム投手陣は、1カ月半もエースの大谷を欠きながら、両リーグトップのチーム防御率2・93を誇る。31日には首痛のメンドーサが復帰。10勝で勝ち頭の有原、新人王候補の高梨に加え、抑えから先発転向した増井、D2位・加藤(新日鉄住金かずさマジック)、さらに2軍調整中の吉川…と、先発陣は豊富だ。

 大谷が先発登板した場合、その3連戦の残り2試合は投手調整に割かれ、DHでの出場はできない。登板機会が限定されるクライマックスシリーズ、日本シリーズなら、登板翌日のDH出場にも踏みきりやすい。

 現在8勝で、3年連続2桁勝利は難しくなったが、さらに大きな栄光が待つ。短期決戦でこそ、大谷の二刀流は生きる。まずはバットで、ペナントをたぐり寄せる。
(サンケイスポーツ)

 打者専念か、リアル二刀流で最終決戦か。

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