熱く、強く。日本ハム・大谷はチームを鼓舞するように、右拳を何度も突き上げた。1点差を追いついた直後の7回2死三塁、左腕・山田の高く浮いたカーブをフルスイング。右中間中段へ消える決勝の18号2ランだ。「打った瞬間にいくな、と。逆転できて良かったです。全くイメージした球ではなかった。とにかく走者を返したいなと思っていた」。2試合ぶりの一発。首位・ソフトバンクに0・5ゲーム差に肉薄した。
試合前練習。侍ジャパンで打撃コーチを務める稲葉篤紀スポーツ・コミュニティー・オフィサー(SCO)が視察した。最近5試合は打率1割6分7厘と不調気味。気分転換でストッキングを膝下まで上げるオールドスタイルにしていた22歳を見た稲葉氏から「数字との戦いか?」と心配されたが「そこは全然気にしてないです」と首を横に振った。ここに野球人としての神髄をのぞかせる。「そこまで安打が欲しいとは思ってない。四球でも十分と思っています」。狙うは一戦一戦の勝利だけだ。
打数が圧倒的に少ない中、本塁打数リーグトップ5入り。同僚・中田の本数を上回った。投手復帰戦は見えてこないが「1年目は全く優勝争いにも絡めてなかったですし、今年は充実した一試合一試合になっています。ただ、まだ2位。ここからが大事」と話す。初体験の優勝争い。最大11・5ゲーム差からの「北のメークドラマ」完成へ、大谷は表情を引き締めた。
チームは4度目の4連勝で貯金は最多の25。ソフトバンクの引き分け数が多いため、18日は「日本ハム○、ソフトバンク●」でも2位のまま。最短では19日の直接対決で首位奪取となる。(小谷 真弥)
(スポーツ報知)
日本ハム優勝できるか、楽しくなってきました。
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