5区の距離短縮により再び往路の最長区間となった2区の重要度が増し、学生長距離界を代表する各校のエースたちが今回も名を連ねた。
12月29日に発表された区間エントリーでは、前回の区間2~5位が並んだ。中でも区間賞争いの軸は、3年連続で挑む前回3位の青学大・一色恭志(4年)と、同2位だった山梨学院大のドミニク・ニャイロ(2年)だ。
一色は前回大会後、フルマラソンを経験。「これ以上きついことはないと吹っ切れた」と語る。今季の駅伝では出雲、全日本のアンカーでともに区間2位となり、2冠の立役者に。箱根では過去4人だけの1時間6分台を狙い、3連覇への流れを引き寄せる決意だ。
ニャイロは出雲と全日本で、いずれも一色との直接対決を制して区間賞を獲得した。2区では前回、残り3キロの上りで失速したが、「今季はスタミナに自信を持てるようになったので、1番になれる」と断言。大学OBのメクボ・ジョブ・モグスの区間記録更新を目指す。
前回、ルーキーで区間5位と健闘した順大の塩尻和也(2年)も有力。リオデジャネイロ五輪男子3000メートル障害に出場するなど順調に成長を続け、長門俊介監督も「1時間7分台に届くと思う」と太鼓判を押す。
駒大は前回区間4位で、「総合優勝への勢いをつけたい」と意気込む工藤有生なおき(3年)を再起用。6大会ぶりの総合優勝を狙う早大は、全日本4区区間賞の永山博基(2年)が初挑戦する。
強力ルーキーがそろう東海大は関颯人はやと(1年)を抜てき。出雲3区区間賞の大器が、どんな箱根デビューを見せるか。予選会で日本人トップの3位だった神奈川大の鈴木健吾(3年)も成長著しく、前回区間14位の雪辱に燃えている。1万メートル27分台の記録を持つ日大のケニア人留学生パトリック・ワンブィ(2年)も、区間賞争いに絡むだろう。
エース同士の真っ向勝負を制し、レースの流れをつかむのはどの大学か。「花の2区」にふさわしい激戦を期待したい。
(読売新聞)
ニャイロと一色の対決は楽しみ。
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