4月9日(土)さいたまスーパーアリーナで行われたWBA&IBF世界ミドル級タイトルマッチで、IBF王者ゲンナジー・ゴロフキンと大健闘も9ラウンドTKO負けし王座陥落した村田諒太が11日、NHK『クローズアップ現代』に出演し引退を示唆する発言があった。
番組では村田を半年前から密着。ゴロフキン戦に練習に励んでいた2月下旬、村田は練習後にこう打ち明けた「その状況にならないと分からないですけど、もう間違いなく負けたら引退じゃないですか。勝ったら勝ったで、その次を考えないといけないと思うんですけど、勝っても多分、これ以上続ける選択肢はないんじゃないか。でも分かんないな、勝ってみないと。あんなのに勝ったら、どんな感覚になるのか。自分なりに想像できない。やっぱり終わってから考えるしかないですね」と明かした。
試合は大健闘も勝利に届かず、試合後に村田が所属する帝拳ジムの本田会長は「勝っても負けても最後のつもりでやったと思うよ」と村田の引退を示唆していたが、同じ言葉を1か月以上前に村田が口にしていたことが、この放送で明らかになった。
試合直後の記者会見で村田は引退の明言は避けたが、放送では試合翌日に収録したインタビューを公開。引退については「そこは冷静な判断を下せるようにしていかなくてはいけないし、可能性としては、今のボクとしては、このあたりが本当はいい辞め時なんだろうと思っています。ただ、まだ答えは出せないので。そんな感じですかね」と回答した。
オンエアされなかった完全版のロングインタビューがクローズアップ現代の公式サイトで公開され、今回の”やめ時、答えが出せない”の意味として、年齢についても言及「僕はもう36歳ですからね。やっぱりこの競技自体、あまり長く続けるものではないですから」と語っている。さらに「勝負事には”ほどほど”ってものがある。確かにもっとやりたい、もっと強くなれる、だけどそこは冷静な判断をしていかなきゃいけない。だからこの期間にしっかりその判断を下せるようにしなきゃいけない」としている。
番組を見ていると、村田が求めたのは乗り越えたい心の強さだ。「自分に負けなかった、その気持ちは何事にも変え難い、勝利以上のものを貰えた」とゴロフキン戦に得たものは大きかったようだ。
放送ではゴロフキンだからここまで頑張ることができたとも語っており、大きなモチベーションが保つことができ、今回の大健闘に結びついたと思われる。今回の試合内容からここで引退は惜しいというボクシング関係者の声もあるが、村田はどう判断するか。まずはゆっくり休んで決断してほしい。
この番組では村田がボクシングで求めた精神的な成長について語り、また、15年に行ったゴロフキンとのトレーニング、今回の試合映像など貴重なシーンが公開された。
**************************************************************
現役続行を望みます。カネロとの対戦が見たい。
0 件のコメント:
コメントを投稿