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ロシア軍が包囲するウクライナ南東部マリウポリのアンドリュシチェンコ市長顧問は21日、ロシア軍が市民らの遺体を埋めている集団墓地を市近郊で「発見した」と通信アプリ「テレグラム」に投稿した。アンドリュシチェンコ氏は投稿の中で「(ロシア軍は)遺体を隠そうとしており、戦争犯罪の明白な証拠だ」と述べた。 ウクライナメディアによると、同市は米企業「マクサー・テクノロジーズ」の協力を得て衛星写真を分析。集団墓地は市から西に約20キロ離れたマンフシュ村にあり、長さ30メートルの穴が複数掘られているという。ロシア軍はトラックで遺体を運び、穴に投げ込んでいる模様だ。 マクサー社によると、穴は3月下旬から掘られており、数週間にわたって拡大し続けているという。マリウポリのボイチェンコ市長は、これまでに2万人以上の市民らがロシア軍に殺害されたと主張。また、最近になって市内の道路に散乱していた市民らの遺体が「消え始めた」と述べた。 一方、マリウポリのアゾフスターリ製鉄所では、ウクライナ政府傘下の戦闘部隊「アゾフ大隊」などが立てこもり、抗戦を続けている。 製鉄所の経営者は米CNNに対し、製鉄所には「2~3週間分の食料が保存してあった」と語った。だが、既に包囲が始まってから約8週間が経過しており、食料は尽きかけているとみられる。経営者は「大惨事が近づいている」と話した。 ウクライナ側は製鉄所に民間人1000人と負傷兵500人がいるとみている。また、製鉄所の職員約1万人のうち、約6000人と連絡がついていないという。 ウクライナのゼレンスキー大統領は21日の記者会見で、マリウポリの危機的状況を打開するためには「複数の方法がある」と指摘。軍事的な解決には「(国際社会による)適切な武器の提供が必要だ」と強調したほか、ウクライナが拘束しているロシア兵の負傷者とマリウポリの負傷者を「交換する」こともできると述べ、「ロシアには全ての選択肢を提供している」と主張した。 国際移住機関は21日、ウクライナの国内避難民が770万人に達したと発表した。うち6割が女性で、半数以上が食料不足に苦しんでいるという。国連難民高等弁務官事務所によると、ポーランドなど国外への避難民も500万人を超えている。【エルサレム三木幸治】
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大虐殺のロシアを許さない。
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