東京ガスの内田高史社長=写真=は読売新聞のインタビューに応じ、ロシア極東のプロジェクト「サハリン2」からの液化天然ガス(LNG)について、「(輸入が)止まったら、(都市ガスの)供給支障を起こす」と述べ、安定供給のため、今後も調達を続ける考えを示した。
日本が輸入するLNGのうち、サハリン2からの調達が約8%を占めている。他国のプロジェクトとすぐに長期契約するのは難しい。需給に応じて売買する「スポット取引」は量が不足しているといい、「(ロシア産の代替で)全部スポットから買おうとしても、物理的に不可能」と断言した。
東京ガスとサハリン2との契約は2031年まで残る。調達を取りやめた場合でも代金を支払う契約になっているといい、「仮にそうなった場合は、国がどうするか考える必要がある」との見解を示した。
LNG価格の高騰で、ガス料金は上昇が続く。ガス料金には原料価格の上昇分を料金に転嫁できる制度があるが、消費者の負担を抑えるために上限が設けられている。内田氏は「上限を超えた分は全部我々の負担になり、経営にも相当大きな影響が出てしまう」と語った。
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支障が出るから継続ではなく、代替の供給先を探すべきでしょう。プロパンガス並みの価格にすれば、いくらでもあるでしょう。
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