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ロシア国防省は16日、ロシア軍に包囲されたウクライナ南東部の要衝マリウポリで「都市部全域からウクライナ側の戦闘員を一掃した」と発表し、残る戦闘員に投降を呼びかけた。マリウポリ当局が17日に投降を拒否することを表明すると、露側は「これ以上抵抗を続ければ全滅させる」と警告した。露軍が包囲してきたマリウポリでの攻防は最終局面を迎えている。 ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ウクライナメディアのインタビューで「自国の領土や国民を取引の対象にはしない」と述べ、あくまでも徹底抗戦を続ける構えを見せた。さらに「我々の軍部隊が全滅させられた場合、(ロシアとの)全ての交渉は終わる」と語った。 インタファクス通信によると、露国防省のコナシェンコフ報道官は16日、マリウポリの情勢について、都市部からウクライナ側戦闘員を一掃した上で「残存部隊を(市内の)アゾフスタリ製鉄所敷地内に閉じ込めている」と説明。「武器を捨てて降伏するのが自らの命を守る唯一のチャンスだ」と投降を求めた。タス通信によると、露軍は16日、モスクワ時間の17日午前6時(日本時間17日正午)から午後1時までの間、製鉄所内に残るウクライナ側戦闘員の投降のために一時停戦することをウクライナ側に提案した。 これに対し、米CNNによると、マリウポリの市長顧問は17日、「防衛を続ける」と投降を拒否する姿勢を通信アプリ「テレグラム」で表明。部隊を製鉄所内に閉じ込めたとする露軍の主張を「事実ではない」と否定し、製鉄所から5キロ離れた場所で戦闘が続いていると主張した。露国防省は「(ウクライナ政府が)降伏に関する交渉を禁じたと無線で傍受した」として「さらに抵抗すれば全滅させる」と表明した。 ゼレンスキー氏は16日夜、テレグラムに演説の映像を投稿。露軍による降伏要求には触れなかったものの、露軍は「マリウポリにいる全ての人を破壊しようとしている」として「解決の道を見つけることはとてつもなく難しい」と主張した。 ウクライナのベレシチューク副首相は17日、戦闘地域から民間人が避難するための「人道回廊」についてロシアと合意できず、「今日は設置できない」と明らかにした。 露軍の攻勢はマリウポリを含むウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州が中心になっている模様だが、首都キーウ(キエフ)近郊や西部リビウ州へもミサイルによる攻撃が続いている。【真野森作(カイロ)、五十嵐朋子】
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一方的に軍事侵攻して、抵抗なら全滅は、何という言い草なのでしょうか。国際社会の中で、危険なロシアを野放しにしてはいけない。
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