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2015年6月24日水曜日

【巨人】史上初セ・リーグ貯金「0」異常事態!6位まで2・5差の大混戦

◆巨人2―7DeNA(23日・東京ドーム)

 巨人がDeNAに逆転負けし、最大9あった貯金がなくなった。2回に相川の3号2ランで先制したが、高木勇が6回、倉本に同点2点打を浴び、代わった戸根も下園に勝ち越し2点打を許した。高木勇は6回途中4失点で5敗目。5カード連続勝ち越しなしで、4月15日以来の勝率5割となった。DeNAの連敗は12でストップ。セ・リーグは全チーム貯金がなくなる異常事態で、首位から6位までが2・5差の大混戦となった。

 ダイビングした長野のグラブに、ボールは収まらなかった。同点の6回2死満塁で、代打・下園の打球は勝ち越し打となって外野芝生を転がった。4日の時点で最大9あった貯金を、ついにすべて吐き出した。原監督は、努めて淡々と言った。「こういう勝率の中で、仕方がない。しっかり受け止める。貯金をこれから、1つでも2つでも増やす。現実を直視し、つなげていくのが大事」と、リスタートを強調した。

 初めてカード頭を託した高木勇が2点リードの6回2死から四球を連発して逆転を許した。「リスタート打線」も相川の2ランだけに終わり、12連敗中のDeNAに屈した。「5回2/3とかは、先発が一番苦しいところ。2死から四球が絡むと、ああいう(相手を乗せる)感じになる。2点で勝つのも簡単じゃない。やはり投打のバランス。両方ともが、もう少し力を出すことが大切」。ここ5カードはすべて初戦を落として2勝11敗。この間、逆転負けは7度。6月は5勝11敗となり、初の月間負け越しも決まった。

 交流戦から続く負のスパイラル。かつて「うまい選手より強い選手」を求めた指揮官は今、ナインに何を望むのか。「こういうときほど、失敗を恐れない攻撃的なプレーだね。野球にはどちらかというと、安全にいってしまっての成功というのもある。今は攻撃的なプレーに、一人一人が徹することだ」

 負けが込めば結果が欲しくなる。当てにいく打撃。置きに行く投球。しかし、それで結果が出たとしても、後に何も残らない。逆境をひっくり返すには、リスクも冒し、ベンチの顔色などうかがわない破天荒さ―それこそ野性味を取り戻すことが必要だ。

 光明はある。例えば、阿部、村田の両巨頭。阿部は4打数1安打も、6回の打席では右翼ポール際への大ファウルを放ち、8回には中前打。試合前には早出特打を敢行した。首痛から復帰後は低い位置に構える脱力打法を試していたが、この日から以前のように上段に構え、力強く振り下ろした。6番から8番に降格した村田も、復帰4試合目で初のマルチ安打。強引に引っ張っての一打には、村田修一らしさが見えた。

 阿部の話題を振られた原監督は「目の色を変えてやっている。明日から行くでしょう」と短い言葉に期待を込めた。「何とかみんなで打って明日勝ちたい」と阿部。村田も「頑張ります」と誓った。胸突き八丁はこれから。裸一貫。出直すだけだ。(太田 倫)

 【注】セの優勝決定方法は勝率で並んだ場合、勝利数が多い球団が上位となるが、シーズン途中のため本紙では阪神を1位タイと扱いました。
(スポーツ報知)

 セ・リーグの貯金0はおもしろい。

 セ・リーグの交流戦負け越しで貯金を失ってしまった。
 横浜の連敗による大失速はその典型。

 低レベルな大混戦がしばらく続きそう。

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