ページビューの合計

2015年6月24日水曜日

詐欺容疑:震災被害業者などから1億3000万円相当詐取


 東日本大震災による風評被害で売り上げが落ち込んだ農家に偽の取引を持ちかけ、玄米400袋(約360万円相当)をだまし取ったとして、大阪府警は23日、大阪市中央区の食品販売会社「心優花(みゆか)」の実質経営者で韓国籍の張東吉容疑者(74)=中央区日本橋2=ら同社幹部3人を詐欺の疑いで逮捕した。府警は3人の認否を明らかにしていない。

 張容疑者らは2013年10月〜昨年4月、25都府県の約80業者から約1億3000万円相当の食料品や電化製品を詐取した疑いがある。震災で被害を受けた東北地方の業者が多く含まれており、府警は風評被害に悩む業者を狙っていた可能性もあるとみている。

 逮捕容疑は昨年4月、福島県内の農家の60代男性に「代金は必ず送金する」などとうそをつき、「ひとめぼれ」の玄米400袋を注文し、だまし取ったとしている。玄米は大阪府内の買い取り業者に約200万円で転売されていた。

 捜査2課によると、この農家は当時、震災前に比べ売り上げが3割まで落ちていた。張容疑者らは電話で営業をかけ、昨年2〜4月の間に約3000万円相当の玄米や精米約100トンを納品させていたとされる。「社員が金を持ち逃げした」などと説明して支払いに応じなかったため、農家が昨年5月に府警に告訴していた。

 張容疑者らは昨年2月、被災地の食品会社などを支援しようと大阪市内で開かれた商談イベントにも参加し、数社から契約を取り付けていたという。【津久井達、池田知広】
(毎日新聞)

 東日本大震災の風評被害で苦しんでいる農家や業者を騙す手口は卑劣だろう。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿