■正論か、時代についていけない老害か…逆恨み説も
やく氏は7月25日放送の情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)にコメンテーターとして出演。番組では子供を中心にプレイヤーで公園がにぎわっている様子や「ポケノミクス」なる言葉が生まれるほど経済効果が期待されている現状を紹介した。
これを眉間にしわを寄せて見ていたやく氏は「もし都内で『ポケモンGO』禁止を言う候補者がいたらすぐ投票する」と都知事選に引っ掛けて一言。さらに、公園などに群がるプレイヤーたちに対して「こんなの愚かでしかない」「こんなのに打ち興じている人を心の底から侮蔑する」と厳しい口調で言い放った。
続けてプレイヤーに子供が多いことに関して「親はもっと楽しいことを子どもに提供する義務がある」と主張し、現実の面白いことに興味を持つべきだとして「道端の植え込みにいる虫にだって興味を示せばいいものを、そこを見ながら現実的じゃないものを探している。一緒になって打ち興じたらアホな子にしか育たないですよ」と持論を展開した。
これにネット上で猛批判が噴出。「時代についていけない老害」「流行にムキになって大人げない」「今の時代、スマホゲームすら理解出来ない人間の方が現実に取り残されるのでは」「楽しくやってる人達をわざわざ批判する必要ない」といった意見があふれ、炎上状態になっている。
「あまりにゲームを敵視しているため、ネット上では過去にやく氏がパッケージイラストを手掛けたゲームソフトがあまり売れず、やく氏のイラストを外した廉価版を発売したところ1年半で30万本の大ヒットになった経緯によって『ゲームを逆恨みしているのでは』との憶測まで飛び交っています」(ゲーム専門誌ライター)
やく氏の本業である漫画に引っ掛けて「漫画だって現実じゃないのに」「だったらゲームだけじゃなく映画もドラマも小説もエンタメすべて否定しろよ」といった批判も発生。さらに、やく氏が有名人のタバコの吸い殻や使用済みストローなどの収集家であることについて「ゲームの方がよっぽど健全」「自分の気色悪い趣味を棚に上げて批判するな」と揶揄する意見も上がっている。
■小林よしのりも「死者はまだか」の問題発言
また、漫画家の小林よしのり氏(62)は25日付の自身のブログに「ポケモンGOで死者はまだか?」と題した記事を投稿。小林氏は「わしは必ずしも流行りものを否定しない」としながらも、「ポケモンGOは危なすぎる。車で走っていても歩きスマホの人間がやたら目につくようになったし、公園にスマホしか見ない人間が集まっているのは不気味」と否定的な見解を示した。
さらに「何人か死んだら流行が終わるのかもしれないが、それならいっそのこと富士の樹海に10万匹くらいばらまいてほしい」と過激な言葉で締めくくり、これにも批判が寄せられるとともに問題発言だと騒がれている。
「ゲームを理解したうえで問題点を指摘するなら建設的なのですが、これでは単なる子供じみた偏見。どんな文化においても『無知・無理解』が差別や偏見につながります。自分が理解していないからといって、偏見に満ちた言葉しか出てこないのは寂しいですね」(前出・ライター)
単に世代的な問題なのかとも思えるが、高須クリニックの高須克弥院長(71)は「他人の価値観が理解できない人を気の毒に思います」と自身のTwitterでやく氏に反発。高須院長は3台のスマホに「ポケモンGO」をインストールしてヘリコプターでポケモンを探す仰天プレイを繰り出し、すでに「もう飽きた」と言うほど遊びつくしている。
ゲームの流行を批判するのも肯定するのも自由だが、やく氏や小林氏はゲームと同じエンターテインメントの作り手。ただ毛嫌いするだけでなく、もっと建設的な意見を聞きたいものだが……。
文・佐藤勇馬※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。
(ネタりか)
他人の価値観を理解できない人が増えて、大量殺人をやらかす人が生まれるのだろう。
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