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2016年7月19日火曜日

井上尚弥 ボクシング 夢の無敗対決へ!来春にもロマゴン戦

◆プロボクシング ▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 井上尚弥―ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(9月4日、神奈川・スカイアリーナ座間)

 WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥が、圧倒的なV3でビッグマッチ実現をアピールする。9月4日に神奈川・スカイアリーナ座間で同級3位ペッチバンボーン・ゴーキャットジムと3度目の防衛戦を行うと18日、都内で発表した。軽量級最強のWBC世界フライ級王者、ローマン・ゴンサレス(29)=ニカラグア=は1階級上げることを決定。2人は同じ階級になり、早ければ来春にも夢のスーパーファイトが実現する。

 日本の“怪物”井上尚の表情は気合に満ちていた。5月8日のV2戦で負傷した両拳は「大丈夫」と完治を強調。世界戦で初めてKO勝利を逃したため「今回はもっとインパクトのある試合をしたい。もちろんKOは狙っている」と雪辱を誓った。V3戦の会場は故郷の座間。13年に初タイトルとなる日本ライトフライ級王座を奪った思い出の地でもあり「すごく楽しみ」と意気込みを示した。

 胸を躍らせる要因は世界の“怪物”ロマゴンのスーパーフライ級転向だ。WBC世界フライ級王者だが、世界4階級制覇を目指して9月10日に米国でWBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラス(27)=帝拳、メキシコ=と対戦が決定。ともに対戦を熱望していた2人の怪物は同じ階級になり、いよいよビッグマッチが現実味を帯びてきた。

 45勝(38KO)のロマゴンは米専門誌「リングマガジン」のパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強選手)でトップに君臨。井上尚も同10位にランクされ、無敗同士のクアドラス―ロマゴン戦を「ロマゴンが有利と思う」と予想。「統一戦ができれば盛り上がっていい。来春あたりにできれば」と改めて熱望した。

 陣営の大橋秀行会長(51)も「一番いい時に戦えれば」と乗り気。夢の対決実現を訴える絶好の機会になるため「圧倒的なKOで勝つ試合と思う。早ければ1、2回でいっちゃうのでは」と尻をたたいた。もちろん、前戦のように拳の負傷はNG。井上尚は「7、8割の力で打つ。タイミングとスピードがあれば倒れる」と対策を明かし、「そういう(ロマゴンとの)試合に向けて強さをアピールしなくちゃいけない」と力を込めた。(三須 慶太)
(スポーツ報知)

 ロマゴンとの対決は楽しみ。

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