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2016年7月23日土曜日

大阪のダイオキシン廃棄物 茨城県稲敷市にも搬出

 大阪の2つの町で作る組合が、高い濃度のダイオキシンを含む廃棄物を事前に通知せずに神戸市内で埋め立て処分していた問題で、これ以外にも廃棄物が茨城県稲敷市内の企業の研究所に持ち込まれていたことが分かりました。稲敷市に事前に連絡はなかったということです。

 この問題で、大阪・豊能町と能勢町で作る環境施設組合は、ダイオキシンに汚染されたドラム缶198本分の廃棄物のうち、163本分を事前に通知せずに神戸市内で埋め立て処分したことが分かっていましたが、残る35本分については持ち込み先が明らかにされていませんでした。これらの廃棄物について組合は、茨城県稲敷市にある企業の研究所に処理施設の能力を試す実験用の試料として引き渡していたことを明らかにしました。
研究所によりますと、持ち込まれた廃棄物はすべて高温で溶かす溶融実験に使われ、無害化されているということです。これらの廃棄物は搬出先の自治体への通知が必要な一般廃棄物でしたが、組合は、実験試料として引き渡す場合は一般の処分とは異なり事前の通知は必要ないとして、連絡はしていませんでした。稲敷市によりますと、3年前に組合から実験用に持ち込みたいと連絡がありましたが断ったということで、今回の実験については、21日になって組合から初めて連絡があったということです。稲敷市は、いきさつについてさらに報告を求めたうえで今後の対応を検討したいとしています。
(NHKニュース)

 周辺に影響はないのだろうか。

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