連勝中には「1番・投手」大谷が先頭打者アーチを放つなど、まるで漫画のような試合もあった。「負けた」と思ったこともあった。西武・岸から4点ビハインドをひっくり返した試合は、3点差の7回2死二塁で中島の投ゴロを岸が一塁へ悪送球。プロ野球では絶対にあり得ないようなシーンだった。
そしてその直後、栗山監督は4番・中田に代打を送った。「腰に張りがあった」というが、調子が悪くなければコンディションが万全でなくても代えることはなかった。そんな采配から反撃開始となった。神懸かっていなければ実現できないのが大型連勝なのだ。
07年に14連勝したときは、予想外の新戦力が続々と台頭した。レギュラー2年目だった田中賢は「あのときは(それまで活躍していなかった)吉川、木下、工藤さん、小谷野さんが出てきた」と振り返る。高卒ルーキーだった吉川はプロ初勝利でチームの14連勝に貢献。「最後に勝ったのが自分だった。(前回14連勝中も)ヤクルト戦で相手の悪送球でサヨナラ勝ちしたこともあった」と記憶をたどった。
首位ソフトバンクとは最大で11・5ゲーム差あったが、その差も一気に縮まってきた。04年に北海道移転してからチームは過去3度、9連勝以上を記録している。そして06、07、09年は全てリーグ優勝を成し遂げた。こんなデータも、奇跡の逆転優勝を目指すナインの背中を後押ししている。(記者コラム・横市 勇)
(スポニチアネックス)
奇跡の逆転優勝を楽しみにしている。
0 件のコメント:
コメントを投稿