その事前テストで絶好調だったのが、昨年の覇者であるYAMAHA FACTORY RACING TEAMだ。ライダーは、全日本JSB1000で10連勝中のエース中須賀克行、MotoGPライダーのポル・エスパルガロ、スーパーバイク世界選手権(SBK)のアレックス・ローズの3人。それぞれが2分06~07秒で周回できる実力があり、ファクトリーチームとしての実力の高さを見せつけていた。「昨年、新型化されたYZF-R1も、2年目を迎えて戦闘力が高まった」(中須賀)となれば、やはり今年も優勝候補の筆頭だ。
このYAMAHA FACTORY RACING TEAMで注目されるのが、決勝前日に行われるTOP10トライアルだ。昨年、エスパルガロが2分06秒000という鈴鹿サーキットの2輪タイムでは最速タイムを叩き出した。さらに昨年のMFJ-GPでは中須賀が2分05秒192をマークしており、いよいよ2分04秒台が期待されている。これにエスパルガロは「去年の2分06秒000だって目一杯で、汗びっしょりだったんだから、04秒台は中須賀さんに任せるよ」とおどけたが、このTOP10トライアルでのチーム内バトルが楽しみだ。
そしてもうひとつの注目が、最多周回数を記録できるかだ。現在、2002年に加藤大治郎とコーリン・エドワーズのホンダが記録した219周が最多ラップ。吉川和多留監督によれば「ヤマハのファクトリーチームとして、勝つことはもちろんだが、コースレコード、最多周回数などすべての記録を塗り替えるられるように準備を進めている」とのこと。今年のYAMAHA FACTORY RACING TEAMの戦いは、ヤマハファンにとってはもちろん、鈴鹿8耐ファンにとっても見応え十分なものになることは間違いなく、その緊張感をサーキットで体感したい。
(carview)
ホンダはどうした。
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