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2016年7月20日水曜日

稀勢の里2敗に会場ため息…余裕なし変化対応できず

<大相撲名古屋場所>◇10日目◇19日◇愛知県体育館

 前のめりに落ちて、バッタリと両手をついた。その瞬間、場内にはため息が漏れた。綱とりに挑む大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が、平幕の松鳳山(32=二所ノ関)に突き落とされて痛い2敗目を喫した。前日に白鵬(31=宮城野)、日馬富士(32=伊勢ケ浜)の両横綱が敗れたせっかくの追い風を生かし切れない。唇をかみしめ、支度部屋では生返事が続いた。

 食ったのは、立ち合いの変化だった。右に動いた相手についていけず、足も前に出なかった。土俵下で見守った友綱審判長(元関脇魁輝)は「何を心配して、小さいヤツに突っ込んで行かなきゃいけないのか」と手厳しかった。八角理事長(元横綱北勝海)も「自分ことしか考えていない。余裕がなかったということでしょう。こういうの(変化)があるぞと考える余裕がなかった」と指摘した。

 綱とりに必要な条件は初優勝。2敗で5人が並んだだけで、リードを許したわけではない。両横綱と直接対決もある。まだ振り出しに戻っただけ、と開き直る余裕を持てるか。勝負の名古屋場所は残り、あと5日。
(日刊スポーツ)

 余裕なしか。
 優勝して横綱になれるか。

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