2敗対決は、勝てば単独首位に立てる大一番。持てる力を出し切れなかったのが口惜しい。
立ち合いの当たりは威力を欠き、左下手、右前まわしを許す。右半身でこらえることもできなかった。挽回しようと、左の差し手を自ら抜いて肩越しに上手を狙ったが、強引過ぎる。自滅とも言える取り口で相手を呼び込んで後退し、一気に寄り倒された。
2人はともに平成16年九州場所が新入幕。よく一緒に稽古し、番付を上げた。戦前。日馬富士が「いつも当たるのが楽しみ」と言えば、稀勢の里は「特に」と冷静だった。軍配は激しく闘志を燃やした日馬富士に上がった。
すでに3敗。他力本願とはいえ賜杯を抱けるチャンスはまだ残されている。八角理事長(元横綱北勝海)は「考えたって仕方がない。明日は開き直っていける」と白鵬戦へ集中すべき、と説いた。
劣勢に立たされたときこそ、真の力が問われる。(藤原翔)
(産経新聞)
とりあえず白鵬に勝つことが大切だろう。
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