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2016年8月1日月曜日

小池百合子氏 女性初の都知事に!「都のドン」と対決し圧勝

◇東京都知事選

 舛添要一氏(67)の辞任に伴う東京都知事選は31日、投開票され、元防衛相の小池百合子氏(64)が女性として初の当選を果たした。全国では7人目の女性知事となった。元総務相の増田寛也氏(64)=自民、公明、こころ推薦、野党4党統一候補のジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=ら組織で挑んだ候補を退けた。投票締め切り直後に「当確」が報じられる圧勝で弾みをつけ、都議会改革に動きだす。

 投票が午後8時に締め切られてすぐに、テレビ各局が「小池氏当確」の速報を流した。その3分後にベージュ色のスーツ姿の小池氏が事務所に登場。目に涙を浮かべ、シンボルカラーとなった緑色のハンカチでマイクを覆って「結果の重みを感じて都政にまい進したい」と誓った。

 約130回の街頭演説で都内をくまなく回り「どんどん、私のことをお支えくださる人の輪が広がった。そのことを、痛感した」。知事報酬の削減、保育や介護、防災対策など東京都が抱える問題点と取り組みをよどみなく答え、やってきたことへの自信をのぞかせた。増田氏の応援を受けた元都知事の石原慎太郎氏(83)から「大年増の厚化粧」と言われたことについて「エールのようなものをいただいた」と余裕をかまし「少しグサッときた」と女心をアピールするしたたかさも見せた。

 組織の後ろ盾がない中で、最大の勝因は小泉純一郎元首相の代名詞となった「劇場型」選挙だった。

 都連の反発を逆手に取り、出馬会見では不信任案可決を踏まえた都議会の「冒頭解散」をちらつかせた。党都連との対決構図を鮮明にし「一部の人だけで意思決定している」と批判を続けた。選挙戦終盤には「都連のドン」こと自民党の内田茂都連幹事長(77、写真)への攻勢を強め、聴衆は「小泉劇場」ならぬ「小池劇場」に引き込まれていった。

 都民から「圧勝」という信を得て、今度は意思決定や利権構造が不透明だとして「ブラックボックス」と批判してきた都議会にメスを入れる。標的は来年の都議選での内田氏だ。2005年に小泉氏が仕掛けた郵政解散で東京10区に刺客として送り込まれた小池氏が今度は刺客を送り込む。経験を踏まえ、戦い方を熟知しているだけに最大の脅威となる。

 崖から飛び降りた勢いのまま、都議会の改革を断行できるか。当選後の会見で、対決姿勢を強めた都議会との向き合い方を問われ「まずは会派を含めてごあいさつに伺いたい」と余裕の笑み。「火あぶりになる覚悟で都庁に乗り込む」と言った新都知事は、自分を火あぶりにしようとした都連を「血祭りにしようとしている」(都連関係者)。相手が戦々恐々とすることが分かっているだけに、その脳裏には早くも次なる「小池劇場」の台本が描かれているかもしれない。
(スポニチアネックス)

 小池氏対自民党都連・ドンの対立の構図はおもしろい。

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