元旦から、巨人がお祝いムードに包まれた。都内でスポーツ報知の取材に応じた岡本が、結婚したことを明かした。勝負の3年目。最愛のパートナーとともに歩む2017年に向け、強い覚悟をにじませた。
「25日に入籍しました。より野球に集中できる環境になり、責任感も出てきました。自分に足りない部分だったので、しっかり結果を出せるようガムシャラにやっていきたいと思います」
打撃と同様の粘り強さが、いちずな恋を実らせた。交際開始は15年12月。だが、出会いは14年の夏だった。当時、岡本は智弁学園の4番打者として夏の甲子園に出場。たまたま観戦に訪れていた一般女性と「試合後に何かのタイミングで顔を合わせることがあったんです」と振り返った。入団後、都内の化粧品店で再会。誠実な大砲は「おもしろくて、ギャグセンスが高いんです」とひかれ、同店に通い詰めてハートを射止めた。
プエルトリコでのウィンターリーグから24日に帰国し、翌25日に都内の区役所に婚姻届を提出した。2年間過ごしたジャイアンツ寮も退寮し、すでに新婚生活を始めている。「早くして寮を出たので、それでダメになったとは言われたくないんです。取り組み方も一人で責任を持ってやりたいし、誰よりも練習したいです」と決意した。
10月下旬からの武者修行では「野球に対する視野が広くなった」という。これまでは凡退すると次打席に引きずっていたが、「受け止めてプラスに取れるようになった」。きっかけはチームメートだった外国人選手の「悪く言えばノー天気」な姿勢で、「何事もなかったかのように次に向かっていた」。全34試合で打率2割5分7厘を残した技術面もそうだが、プロの本物のメンタルも吸収できたことが何よりの収穫だった。
今季は三塁と一塁に加え、左翼にも挑戦する。阿部、村田、マギーらライバルは強者ぞろいだが「とにかく結果を出すことだと思います」と強調した。精神的な支えとなる良き妻も得て、ブレイクへの環境は整った。「甘くておいしい」という嫁特製のオムライスもパワーに変え、フルスイングで定位置を取りに行く。
◆岡本 和真(おかもと・かずま)1996年6月30日、奈良県生まれ。20歳。智弁学園高では1年秋から4番。3年の春夏に甲子園出場し、春には1試合2本塁打を記録。高校通算73本塁打。14年ドラフト1位で巨人入団。15年9月5日のDeNA戦(横浜)、代打でプロ初安打初本塁打を記録した。1軍通算20試合で打率1割8分4厘、1本塁打、4打点。184センチ、96キロ。右投右打。年俸1200万円。
(スポーツ報知)
未完の大器で終わらないことを祈る。
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