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2017年4月5日水曜日

「余命ゼロ」から14年生きたシェフ伝授する食習慣の極意10

「体の調子がよくないと感じる人には、『まず食生活を見直してください』と私は言いたいのです。人間の体はすべて、食べたり飲んだりしたものからできているのですから」

 こう語るのは、著書『がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事』(幻冬舎)が4万5,000部のヒットとなっている神尾哲男さん(65)。

 神尾さんはフレンチのシェフとして修行を積み、順調にキャリアを重ねていた。しかし暴飲暴食がたたったのか、’03年、51歳のときに、前立腺がんと診断されてしまう。しかも、すでに骨とリンパに転移していることが判明。睾丸の摘出手術を受けた後、3年間ホルモン療法を続けたが、徐々に薬が効かなくなり、ついに医師から「打つ手なしの末期がん」と宣告を受ける。

 このとき、神尾さんは病院と決別。料理人としての矜持から、「食で命のリセットをしよう」と決意したという。職業柄、食材や栄養について知識が豊富だったこともあり、自らの“食”を見つめ直しながら徹底的に探求を開始。こうして、「余命ゼロ」宣告から14年経過したいまでも、がんとともに生き続けている。その食事法に、いま注目が集まっているのだ。

「私の体のがんは消えたわけではない。いまも穏やかに進行しているはずですが、その悪化を抑制しながら生きている、ということなのです」

 飄々と話す神尾さんの導き出した結論は、「がんを撃退する」のではなく、「がんとゆるやかに共存する」こと。14年間実践し、身をもってその効果を証明した「がんで死なない食習慣」の極意10は次の通りだ。

【1】調味料(醤油、みりん、塩、味噌など)は“本物”を使う
【2】食品添加物を極力避ける
【3】大量の農薬や化学肥料で育った野菜、遺伝子組み換え食品を避ける
【4】糖分を取らない
【5】1日2食、腹六分目までを心がける
【6】体を冷やす食べ物・飲み物は厳禁
【7】食材の栄養素を壊さない調理法で(例:味噌汁はぬるめの60度)
【8】体を弱アルカリ性に保つ
【9】きちんとだしを取る
【10】雑食であれ。たまには外食もよし

 最初の2年間は、妻と2人でマクロビオティックを徹底的に実践した神尾さん。しかし、肉・魚を排除することは自分に相性が悪かったという。

「確かに、すっかり体が浄化されたと感じられたのですが、どうにも力が出ない。体を維持するには動物性タンパク質や脂質は大切です。それでマクロビやそのほかの食餌療法の“いいところ取り”をし、研究を重ねて、いまの食生活の形に集約させたのです」
(女性自身)

 以前テレビで拝見しましたが、食生活と生きたいという強い意思が大事なのだろう。

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