三塁を回ったところで昨季本塁打王から今季初の「寿司ポーズ」が飛び出した。同点の5回2死一塁、日本ハム・レアードが武田の137キロ速球を強振。左中間席に届く決勝1号2ランだ。チームの連敗を6で止め、今季初のお立ち台では「長い間閉店していたけど、今日から開店しました」と笑みを浮かべた。
一発の直前にはカーブを引っ張り、左翼ポール際へ特大のファウルを飛ばした。「米国ではよく特大のファウルを打った後は三振すると言われる。三振だと思った」。日本でも「三振前のばか当たり」とよく言うが、これで開き直った。この打席の前まで打率・091で、40打席目にして放った今季初アーチだが武田には昨季8打数5安打1本塁打。大谷も中田も不在の中で4番に座る寿司男がチームを救った。
底抜けに明るいレアードも悩んだ。遠征先の宿舎や札幌市内の自宅では、毎日ビール2杯を飲んだ。「フィールドを離れたら野球のことを考えないようにした」。9日のオリックス戦(京セラドーム)前には栗山監督から呼ばれ、「信じている。いつも通りやってほしい」と声を掛けられた。そんな期待に応えた。
偶然にもこの日はプレーヤーズスペシャル「レアードデー」。指揮官は「連敗を止めないといけないと思っていた」と安どし、レアードは「流れに乗っていける」と言った。単独最下位に沈む昨季王者。ここから必ず息を吹き返す。 (柳原 直之)
(スポニチアネックス)
結果を出さないと5月連休明けに退団だろう。
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