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2017年4月29日土曜日

石川慎吾 巨人 移籍1号3年ぶり猛打賞 同姓の“Gキラー”左腕撃ち

◇セ・リーグ 巨人7―0ヤクルト(2017年4月28日 神宮)

 巨人での取り組み。日本ハムからの継続。2つを合わせた石川が、ヤクルトの石川を打った。

 「本当に気持ち良かった。みんなが気持ち良く打った流れの中で打てた」。4―0の3回。低めのシンカーをすくい上げる。打球は左中間席に消えた。昨オフに日本ハムからトレード移籍し、待望の1号2ラン。自身2年ぶりのプロ通算4号だ。初回には右翼へ二塁打。巨人から現役最多の26勝を挙げ、神宮で巨人戦4連勝中だった同姓のサウスポーを砕いた。

 巨人で初参加した春季キャンプ。二岡打撃コーチと相談し「上半身と下半身のバランスが悪くなっていた。バランスを整えるため」と、背後からのトスを真っすぐ前に打つティー打撃を取り入れた。この日も試合前、ルーティンと化したメニューで調整。低めの球に体勢を崩されることなく、アーチを描いた。

 8回には右腕の近藤から左前打。「左右で使い分けている」という球界でも珍しいバットの工夫が生きた。2年前から右投手には、逃げていく球に食らいつくため33・5インチ(約85センチ)のバット。左投手には懐に食い込む球をさばくため33インチ(約84センチ)のバットを使う。2本の長短バットで、3年ぶり2度目の3安打猛打賞。「ちょっと間が空きすぎましたけどうれしかった」とはにかんだ。

 今季最多タイの12安打、同最多の7得点で、連敗を2で止めた勝利。立役者を高橋監督は「長打も出て、良さが出た」と称賛した。石川は27日が24歳の誕生日。亀井、坂本勇から「ホームランを打ちそうだな」と予言されていたという。昨季、チームでは25歳以下の選手に本塁打が1本もなかった。「巨人の一員として、若手がもっと頑張らないといけない」と先を見た。 (神田 佑)

 ▼巨人・二岡打撃コーチ 思い切りが魅力。狙い球も絞れていた。これを続けてほしい。

 ≪石川 慎吾(いしかわ・しんご)≫

 ☆生まれ&サイズ 1993年(平5)4月27日、大阪府生まれの24歳。1メートル78、76キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 東大阪大柏原では1年夏から背番号5でベンチ入り。2年秋から捕手となり、3年夏は「4番・捕手」として同校初の甲子園出場に導いた。11年ドラフト3位で日本ハムに入団。昨年11月に、吉川光とともに日本ハムからトレード移籍した。

 ☆コテコテの関西人 関西弁と明るい性格でチームのムードメーカー。

 ☆ユーティリティー 現在1軍の捕手は2人態勢のため、高校時代の捕手経験を生かしてブルペンで投手の球を受け、不測の事態に備えた。
(スポニチアネックス)

 鵜久森、石川の栗山監督の使い方が間違っていたのだろう。

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