開幕直後は絶好調で、打者に専念すれば「三冠王も」との声が上がるほど。だが8日の試合の走塁で、左太腿の肉離れを発症。登録抹消となり、全治4週間。挙げ句の果てに、10日にはインフルエンザと診断され、都内のホテルで4日間の隔離生活を強いられた。
大谷は、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷に到着した際、インフルエンザに関して、「体調は大丈夫。明日からリハビリを開始します」とコメント。すでにトレーニングは始めているが、まだ左足を引きずる様子も見せた。
本来なら「本人に自覚がない」となるのだが、非難の矛先は栗山英樹監督(55)に向けられている。
「足首の怪我が治っていないのに、投球には負担がかかりすぎるから、影響が少ない打者に専念という考え自体がおかしい。打者は打つだけではなく走塁もある。しかも全力疾走するな、ベースは左足で踏めという。選手はとっさの判断で動くわけだから、試合となればついやってしまう。
また右足が完治していないなら、かばって逆足に負担がかかるのは当然のこと。それを『学士監督』の栗山がわからないはずはない。投球時の負担は打者以上ゆえに、今季の二刀流での起用は厳しいと言わざるをえない」(日ハムOB)
じつはキャンプ時、大谷は監督、トレーナー、球団幹部と今後についての話し合いをおこなっていた。
「トレーナーは手術を第一の選択とし、しないなら完治するまでリハビリに努めるべきと進言。だが、球団は手術ならシーズン前半を棒に振ることを危惧し、なにより今オフのメジャー移籍の破談を恐れた。日ハムは球場移転問題もあり、資金を必要としている。
栗山監督も、主軸の中田翔、レアードがWBC出場で、万全な状態でシーズンに臨めないと考え、手術をしてほしくなかった。大谷本人は、メジャー移籍となれば最後のシーズンになるわけだから、最高の成績を置き土産にしたかった。ストップをかけるべきだった栗山監督へは、日ハムOBを中心に風当たりは強い」(担当記者)
また、栗山監督の「ノー天気」ぶりを指摘する声もある。
「怪我を心配したOBから多くの進言があったが、『二刀流をやるからには、途中で方針を曲げるわけにはいかない』と一蹴。また、前半戦は投手としての出番はないと見られていたが、じつはオープン戦の最中に投球練習を再開していた。そのことを『160kmは出ていた』と、自慢するかのように話していた。我々のほうが『大丈夫?』と呆れたほど。今年成績が低迷したり、大谷の不出場が続き、メジャー移籍がご破算となれば、栗山監督の進退問題に繋がるはずだ」(スポーツ紙デスク)
(週刊FLASH 2017年5月2日号)
いろいろと大人の事情が交錯していることがおもしろい。
ファンとすれば、完治した大谷の二刀流の活躍が見たい。
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