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最大スケールの感染爆発を引き起こしている新型コロナウイルス第7波。流行の主流になりつつあるオミクロン株の亜種BA.5の正体が少しずつ明らかになってきた。 島根県では12日に1271人の新規感染者が確認され、衝撃が走った。第6波までの最多は219人(今年4月22日)だった。約6倍である。7月1~12日の抜き取り検査によると、90%(45/50検体)がBA.5に置き換わっていた。どんな症状なのか。県に聞いた。 「デルタ株までの肺炎や味覚異常はあまり見られず、発熱、咳、鼻水、頭痛、咽頭痛、倦怠感などインフルエンザのような症状が多い。ただ、第6波(BA.1、2)と比べて、有病率がやや高い印象です」(感染症対策室) フランス公衆衛生局の調査では、BA.5の感染者の症状が継続する期間は、BA.1の4日間と比べ、7日間と長かった。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が言う。 「なぜ有病率がやや高く、症状期間が長い傾向にあるのか、そのメカニズムは分かりません。ほとんどが無症状だったBA.1、2よりも、BA.4、5の症状はやや重いという印象です。BA.4、5はアジア、特に日本で感染者数が多いのが特徴です。冬の第6波を夏に超えてしまった。これまで日本の感染者数は欧米に比べ少なく、原則入院でやってきましたが、第7波では限界があります。オンライン診療や自宅検査を活用し、重症化リスクのある患者に対し、適切な医療ケアを行える体制づくりが必要です」 肺炎などの重症化はレアでも、基礎疾患のある高齢者が感染すれば、死亡リスクは高くなる。
東京の重症病床の使用率は「国基準」で4割超え
東京の重症者数は、人工呼吸器やエクモの装着に限定している「都基準」では19人と少ないが、ICU(集中治療室)やHCU(高度治療室)を含めた「国基準」では419人。重症用の病床使用率(419人/1007床)は4割を超える。 都の担当者も「肺炎などの重症者は少ないが、基礎疾患が悪化するなどICUやHCUでの治療が必要な重症者が増えています。今は若い人の感染が多いですが、その人たちから重症化リスクの高い高齢者などに感染すれば(国基準の)重症者数は増えるので、侮れません」(感染症対策部)と警戒を強める。 第6波は「軽症がほとんど」と強調され、岸田首相も「重症病床は余力がある」と繰り返した。しかし、ワクチンの3回目接種が遅れたこともあり、第6波でも肺炎など重症に至らず、死亡する高齢者が相次いだ。死者数は過去最悪となる1万人を超えた。第7波ではさらに死者数が増える可能性がある。 60歳以上の対象者の4回目のワクチン接種率は3割にとどまる。悲劇を繰り返してはいけない。
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感染爆発で行動制限について地方と国の温度差があるようです。医療逼迫で行動制限なしで収束できるでしょうか。
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