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【ボルティモア(米メリーランド州)10日(日本時間11日)=安藤宏太】エンゼルス・大谷翔平投手(28)が、米大リーグ機構(MLB)による推薦によって、投手でも19日(同20日)にロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われるオールスターに選出された。指名打者ではファン投票でスタメン出場が決まっており、2年連続二刀流での出場が決定。今回はどのような伝説を作るのか―。安藤宏太記者が「占う」。 * * * もはや驚きはないかもしれない。大谷は当然のように、投手でもオールスターメンバー入りした。今季はここまでリーグ6位の8勝(4敗)を挙げ、防御率2・44。文句なしの成績で出場が決まり「光栄なことなので、選んでいただいた皆様に感謝しながら頑張りたい」と喜びをかみしめた。 むしろ、驚きは選手間投票で選出されなかったことだ。先発投手部門の上位5人には入らず、指名打者部門でもアストロズのアルバレスに次ぐ2位だった。昨季は選手間投票でも先発投手で5位、指名打者で1位の票を集めていただけに、意外な結果だった。 史上初めて二刀流で出場した昨季の球宴は、先発登板しながら「1番・DH」でスタメン出場。2打数無安打だったが、1回無安打無失点で勝利投手になった。2年連続で物珍しさは薄れるが、バットで結果を出せば再び伝説が生まれるだろう。 投手は基本的に1人1イニングのため、存在感を示すのは難しい。直近10度の球宴でMVPは8度が野手。大谷にも試合を決める一打が期待される。MLBの球宴で日本人の脳裏に最も刻まれているのは07年のイチロー(当時マリナーズ)だろう。ア・リーグの「1番・中堅」で先発。1、2打席目に右前安打、左前安打を放つと、3打席目に右翼フェンス直撃のランニング本塁打を放ち、3安打2打点でMVPをかっさらった。 イチローでも7度目の出場で球宴MVPまでたどり着いた。2度目の出場でつかめば“イチロー超え”となる。指名打者でスタメン出場することは決まっているが、投手としては先発か、メジャー初の救援か、試合を締めくくるのか、起用法は未定。大谷も「現段階では起用法などの話はまだ出ていないので、またその時になったら考えたい」と話すにとどめた。 これまで何度も想像、期待の上を超えてきた。昨年の経験値も大きな力に、新たな金字塔を打ち立てる予感が漂う。(安藤 宏太) ◆イチローとMLBオールスター 1年目の01年から10年連続で10度出場した。初出場から4年連続で1番でスタメン出場するなど、選手間投票で選ばれた05年を除く9度は、ファン投票で選出されて1番でスタメン出場。07年には3安打でランニング本塁打も放ち、日本人史上初めてMVPに輝いた。08年にはレーザービームも披露。球宴通算成績は10試合で26打数8安打、打率3割8厘だった。 ◆球宴の選出方法 スタメン野手は、2段階に分けたファン投票で決定。先発投手と控え野手は選手間投票に加え、MLBによる推薦もある。
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二刀流で球宴出場は、大谷以外に現れないでしょう。
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