トレード期限の8月2日(日本時間3日)を前に、ドジャースがエンゼルス・大谷翔平投手(28)の獲得へ動いていると、大リーグ専門局「MLBネットワーク」の看板記者ジョン・モロシ氏(40)が29日(同30日)に伝えた。依然として期限までのトレード成立の可能性は低いとされるが、岩手・花巻東時代から熱視線を送る名門球団の動向が明らかになった。
試合前からエンゼルス・クラブハウスのテレビでは「MLBネットワーク」が流され、話題は期限目前のトレード一色だった。エ軍が試合中の午後9時過ぎ。同番組の看板記者モロシ氏がツイッターに投稿した。
「大谷のトレードはあり得ないとみられているが、情報筋によると、ドジャースが獲得しようとエンゼルスに働きかけている」
花巻東時代から大谷を追い続ける世界一7度の名門球団が、エ軍とのトレード交渉に動いていることが明らかになった。17年オフのメジャー挑戦時も獲得を目指したが、当時のナ・リーグはDH制がなく、不利な状況だった。だが、今季からナ・リーグもDH制を採用。資金力や交換要員となる若手有望株も豊富に持つ。リーグ最高勝率・677で地区2位に12ゲーム差をつけて戦力も充実。ワールドシリーズ制覇を目標に「勝ちたい」と訴える大谷が、投打二刀流でフル回転できる環境が整っている。
ド軍はこの日、今夏のトレード市場で先発投手の目玉だったレッズ・カスティーヨの争奪戦に敗れた。ナショナルズからの15年総額4億4000万ドル(約585億円)の契約延長オファーを断ったソトの獲得にも全力を挙げており、カージナルス、パドレス、マリナーズとの4球団の争いに絞られたとされる。仮にソトも逃す事態となれば、同じ左の強打者であり、先発投手でもある大谷へ全力でかじを切る可能性は高い。
モロシ氏は23日に「複数球団が打診しているが、エ軍は期限までに放出するつもりはない」とエ軍側の方針を指摘していた。だが、28日にはニューヨーク・ポスト紙が大谷のトレードについて「初めて他球団のオファーに耳を傾けている」と態度の変化を伝えた。トレード報道が過熱する中、大谷は28日に「残りたいというよりは、やることをやるしかない。今はエンゼルスにいる以上、(ここで)一試合一試合を勝ちたい」と話した。
ド軍とエ軍は同じ南カリフォルニアが本拠地。「地理的に近いライバル球団への放出に懐疑的な見方は多い」ともモロシ氏は加えた。トレード期限の8月2日米東部時間午後6時(日本時間3日午前7時)まで、あと4日。ここから駆け込みトレードはドミノのように加速して成立していくのが通例で、大谷を巡る周囲の騒ぎはやむことはなさそうだ。(柳原 直之)
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ドジャースに移籍してもらいたい。ワールドシリーズ優勝のために、大谷が欲しいでしょう。
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