自殺約1カ月前の6月上旬に村松君が自分の教科書を投げられたとする事案では、同級生が投げたことを認め「村松君が泣いて早退した」ことも認識。周囲の証言とおおむね一致したことからいじめと認定した。ただ、村松君の頬を殴ったという周囲の証言は、当事者の生徒が否定している。
6月中旬に授業中に頭を机に押さえつけられたことについては、当事者の同級生が行為を認めた。担任の教師は「村松君が泣いているのを初めて見た」としており、同級生に指導を行ったとしている。
所属していたバスケットボール部では1年生の時に、練習中にわざと強いパスをされたといい、村松君がうまく取れないと周囲が強い物言いをすることがあったという。村松君が泣いたこともあり、その後も同様の行為や、わざとボールをぶつけられることが続いた。顧問の教師が当事者への注意と家庭への「おわび」をしたと言い、これらの項目もいじめとされた。
一方、いじめ認定されなかった項目では、ゲーム「太鼓の達人」で行う太鼓をたたく動作をマネさせられた際、「村松君が嫌な表情をしていた」との周囲の証言があったが、本人が苦痛を感じていたかは確認できなかったとした。
また、同級生らからは日常的に「泣いていた」「学校に行きたくないと相談された」などの証言があった。複数の教師も村松君が泣いている姿などを目撃したが、具体的な行為は特定できていないとしている。
報告書によると、いじめ認定された事案を含め、担任や他の教師が目撃した村松君の“異変”を学年主任ら他の教師に伝えたのは一部。報告書では「生徒の生命・安全を優先しなければならないのに、情報を共有できなかった」としている。
(産経新聞)
これだけの異変がありながら、教師は何をやっていたのか。
情報の共有ではなく、学校にいじめがあることを認識することが先決だろう。
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