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2015年7月27日月曜日

高校野球【埼玉】ノーシード県立校・白岡、浦学撃破!奇跡に隠された「ギャンブル」とは

◆第97回全国高校野球選手権埼玉大会 ▽準決勝 白岡4―1浦和学院(26日・大宮公園)

 埼玉準決勝では、ノーシードの県立校・白岡が今春センバツ4強で関東大会王者の浦和学院を破る大金星。背番号7の谷中壮樹(まさき)投手(3年)が1失点で完投し、同校初の決勝進出を果たした。千葉では、専大松戸が、今秋ドラフト候補の148キロ右腕・原嵩(しゅう、3年)の決勝ランニング満塁本塁打など7回に7得点で逆転し、春夏通じて甲子園初出場。戦後最長9連覇の聖光学院(福島)など、9校が代表を決めた。

 興奮を絵に描いたような喜びっぷりで、拳を突き上げた白岡ナイン。4―1のミラクルだ。「ウチはノープレッシャー。楽しかった。うれしいより不思議な感じ」と鳥居俊秀監督(39)。今夏の甲子園でV候補といわれた「浦学」を倒したのは、4強入りも初めての県立校だった。

 投げてもキセキ。背番号7の谷中が、強力打線を6安打1失点で今大会初完投。「ここら辺に投げればいいや」という、まさかの投球が奏功し、荒れ球は浦和学院を翻弄した。打ってもキセキ。2回2死から一塁走者が二盗を決め、鳥海昌悟二塁手(3年)が勝ち越し中前打。7、9回には4番の矢部陸哉遊撃手(3年)の適時打で1点ずつ加え、エース左腕・江口奨理(しょうり、3年)を攻略した。

 朝から学校付近の掃除をするなど地元でも親しまれる白岡。中学時代の硬式経験者はスタメンの中でも3人。まさに“普通の野球部”が勝った。「誰も勝つと思ってませんし、信じられない」と谷中は言うが、キセキに理由がないわけじゃない。

 鳥居監督はエース・永島一樹(3年)につなぐ普段の継投策を封印。チームの定石を捨てて流れを生かした。積極走塁、強攻策からの得点も「ギャンブルしないと公立が私学には勝てない」。04年に所沢商の部長、08年(北埼玉大会)に上尾の監督として2度、決勝経験を持つ指揮官。12年から指揮する同校で「強い公立」の戦いが浸透した。

 春は地区予選で初戦敗退したチームが、4月はバットとボールを持たず走り込み、「厳しいことを言われても監督を尊敬できた」(谷中)と夏を諦めなかった。そしてあと1勝に迫った甲子園。ナインは確信しているはずだ。奇跡は起きるものじゃなく、起こすものだと。(広瀬 雄一郎)
(スポーツ報知)

 浦和学院が、ノーシードの県立高・白岡に敗れるとは。
 例えると、六大学で東大が勝つようなものだろうか。

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