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2016年6月21日火曜日

舛添要一 最後も無言 公用車で退庁

 政治資金流用疑惑など一連の問題の責任を取り、21日付で辞職する東京都の舛添要一知事は20日、残務整理などのために登庁した。辞職当日は登庁予定はなく、20日が執務室での最後の勤務だが、舛添氏の意向で花束贈呈などのセレモニーはなかった。舛添氏は午後4時ごろ、約10人の都幹部が見送る中、報道陣の問いかけに応じず、無言のまま公用車で退庁した。

 舛添氏は15日、都議会本会議で「これ以上、都政の停滞を長引かせるのは私にとって耐えがたい」と辞職理由を説明した後は定例記者会見に欠席するなど、一連の問題に説明責任を果たさないままの幕引きとなる。

 舛添氏の前任、猪瀬直樹氏は医療法人グループから5千万円を受け取った問題で2013年12月に辞職し、幹部十数人と職員約50人が見送る中、副知事と握手して退庁した。12年10月、国政に復帰するために辞職した石原慎太郎氏は「マイウェイ」の演奏が流れる中、約千人の職員らに送り出された。

 都職員からは2代続けて「政治とカネ」に関わりトップが辞職したことに複雑な声が漏れた。ある職員は「イメージが悪くなる。都政に対する信頼が失われないか心配」と話す。別の職員は「もう終わったこと。切り替えて新たな知事の下で仕事をしたい」と話していた。
(日本経済新聞)

 疑惑を説明しないままの幕引きか。

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