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2016年6月3日金曜日

日本ハム8―6ヤクルト 中田、逆転満弾!6戦5発&6年連続2ケタ10号

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム8―6ヤクルト(2日・札幌ドーム)

 札幌Dの大歓声が耳をつんざく。中田は高鳴る鼓動を抑え、ゆっくり一塁へ走り出した。3点差の6回1死満塁。秋吉の真ん中直球を逃さず、左翼席へ逆転10号グランドスラムをかっ飛ばした。「自分を信じて打席に立ちました。意地でも打ってやろうと思いました」。満塁弾は昨年4月5日のオリックス戦(京セラD)以来、通算3本目。苦悩の日々から解放され、少しだけ表情を緩めた。

 6戦5発の量産ぶりで、11年から6年連続の2ケタ本塁打に到達した。侍ジャパンで主軸を任され、チームでは不動の4番。東京五輪でも、当然主軸にいてほしい男だ。いかつい風貌で豪快に見えるが、心は繊細。チャンスで凡退を繰り返し、打率2割4分台まで落ち込んだ5月中旬。「主役」と期待する栗山監督へ“4番外し”どころか、2軍降格を願い出ようかと真剣に考えた。

 「若いチーム。こんな4番では示しがつかないし、チームのためにならない」。弱気を封じ込め、その後も4番に座るが、27歳でチームを背負う立場。常に極度の重圧と戦っている。

 遠征先では加藤、井口ら1軍入りする新人を食事に誘う。「新人の子らの話はホンマ参考になる。自分が新人の時はどうだったかを思い出せる」。高校通算87本塁打の“平成の怪物”として鳴り物入りで入団した08年は、2軍で11本塁打も、1軍昇格は1度もなかった。日本を代表するスラッガーになろうとも、今も野球への真摯(しんし)な思いは変わらない。(小谷 真弥)
(スポーツ報知)

 中田がやっと打てるようになった。

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