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巨人の原辰徳監督(64)がついに決断した。昨11日の中日戦で中田翔(33)に「第91代・4番」を任せたのだ。 その新4番は1回2死三塁から中日・松葉の9球目を捉え、先制の中前適時打を放った。 中田は前日10日、中日の守護神R・マルティネスから決勝ソロを放つなど3安打。好調をキープしていた。昨年の巨人移籍後は初の4番となり、「4番はチームの勝敗を分けるところ。(日本ハムでは)うまくいかなければ4番を外されることもあった。でも自分を信じてやるしかない」と意気込んだ。 一方、原監督が前日に「問題はやっぱり4番。乗り切れないね」と苦言を呈した岡本和真(26)は3年ぶりに4番から外れ、「6番・三塁」で出場。3打数無安打に終わった。巨人、広島で打撃コーチなどを歴任し、岡本和の育成に尽力した内田順三氏がこう言う。 「巨人の4番は特別な打順。本来は4番のまま乗り越えて欲しかった。今の岡本はボールを迎えにいってしまっている。私は原監督の下で長くコーチを務めていましたが、こういう時は岡本を監督室に呼んで懇々と諭しているはず。中田を二軍に落としたり、非情采配に驚きはありません。ただ、6番で起用するくらいなら、3試合でいいから時間が欲しいところ。古い話になりますが、私が広島の打撃コーチだった頃、往年の4番・山本浩二さんがスランプになると、古葉監督は『1カードやるから体を作り直せ』と3試合スタメンから外し、リフレッシュさせた。この間に特打やアメリカンノックで下半身を鍛え直してナイターではベンチに入る。2年連続2冠王の岡本に3日間だけ復活の時間を与えて欲しい」 ■2014年5月に途中加入のセペダを4番に 巨人OBで評論家の高橋善正氏が呆れ顔で話を引き取る。 「昨年、暴力事件を起こした中田が巨人へ移籍した途端、ほぼペナルティーを受けることなく試合に出場したことに大きな違和感を感じたのは私だけではないはず。中田の状態がいいからと、簡単に明け渡していいポジションなのか。原監督は現役を引退する時、『巨人軍には独特の何人たりとも侵すことのできない聖域がある。私はこの15年間、それを肌で感じてきた』と挨拶した。もちろん、自身も長く務めた巨人の4番の重みのことでしょう。私もOBとしてそれは感じていた。実力はもちろん、強い精神力や品格まで求められた。そんな“聖域”を原監督は自ら破壊しているように感じる。原政権で過去にもそう思わざるを得ないことが何度もありました」 原監督は2014年5月に途中加入したキューバ出身のセペダを、来日3日目に一度も実戦を経験させないまま4番で起用。翌15年には、実績のない中井大介を1試合だけ抜てきしたり、ロペスやボウカーなど時の助っ人で4番をたらい回しにするなど、OBのひんしゅくを買った。 「やっと岡本が定着したと思ったら6番ですから……もう巨人の4番を“何代”などと言わないほうがいい。仰々しく呼ぶ価値はなくなってしまいましたから」(前出の高橋氏) 原監督は試合後、「(岡本和を)叱咤激励するほど余裕はない。(4番に)置くことも大事だけど、本人がステップにしてくれないと。いい材料として捉えてくれることを願うばかり」と説明したが、せっかく育った生え抜き主砲のプライドはズタズタだろう。巨人の4番も軽くなったものである。
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結果を出している中田の4番は正しい選択でしょう。
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