参院選の演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の通夜と葬儀に合わせて、東京都教育委員会が全都立学校255校に半旗の掲揚を促す連絡を送っていたことが、都への取材で判明した。学校に対しては、教育基本法は特定政党を支持・反対する政治的活動を禁じているが、都教委は「掲揚は各校の校長の判断に任せた。弔意を強制したつもりはない」と説明している。
都教委と都総務局によると、政府が7月11、12の両日に半旗掲揚を決めたことを受け、総務局は都庁本庁舎でも掲揚することにした上で、各局に「所管する施設にも特段の配慮をお願いしたい」と求める事務連絡をメールで11日に送った。都教委は同日、この連絡を都立高校や特別支援学校などに転送した。掲揚に反対する市民団体によると、複数の都立学校で実際に半旗が掲げられたという。
都教委は「事務連絡を参考に転送しただけで、掲揚は各校の判断に任せた」と説明。都総務局の担当者は「国が掲揚を決めたことに加え、安倍元首相には東京オリンピックなど都政に多大な貢献をいただいた。都民に衝撃を与えた事件だったこともあり、掲揚する判断をした」としている。
同様の要請は、北海道帯広市教委や川崎市教委で出されていたことが判明している。【竹内麻子】
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事務連絡は強制でしょう。
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