第104回全国高校野球選手権大会で、活躍が目立った選手について、プロ野球のスカウトに聞いた。
高松商(香川)の浅野は、身長1メートル70と小柄ながら、3試合で3本塁打を放ち、チームを52年ぶりの8強に導いた。巨人の水野雄仁スカウト部長は「注目される中での本塁打は価値がある。スイングが速く、打ち損じがない」と高評価する。パ・リーグのスカウトは「昨年からさらに、筋力もスイングも一回り強くなっている」と成長ぶりに目を細めた。
大阪桐蔭(大阪)の松尾は、14打数8安打を記録し、2打席連続本塁打を放った。ロッテの榎康弘スカウト部長は「体は細いが、パンチ力がある」と評価。「肩の強さが魅力」と捕手としての能力を褒めたスカウトもあった。
投手では、近江(滋賀)の山田が、スライダーやツーシームを武器に5試合で51三振を奪った。ソフトバンクの永井智浩編成育成本部長は「変化球の精度が高校生でずば抜けている。それが三振の数にも表れた」という。4番打者として3回戦で満塁本塁打を放ち、「あの場面で打てる勝負強さとパンチ力。スター性もある」と榎スカウト部長は魅力を語った。
「球に威力があり、もっと伸びしろがある」と水野スカウト部長が将来性に期待するのは、日本文理(新潟)の最速150キロ右腕・田中。左肘の状態が悪く初戦で姿を消した京都国際(京都)の注目左腕・森下についても、榎スカウト部長は「腕の振り、角度がいい」と好印象を語った。
他にも逸材がそろっている。富島(宮崎)のエース日高を永井本部長は「線は細いが、フォームのバランス、球のキレがいい」という。水野スカウト部長は、九州国際大付(福岡)の中軸に座る中堅・黒田と捕手・野田について「守備も含めた総合力が高い」と名前を挙げた。
2年生にも楽しみな選手が多い。パ・リーグのスカウトは、大阪桐蔭の左腕・前田を「伸びとキレのある速球がいい。体が強くなれば、来年は1位候補」と予想。仙台育英(宮城)の長身右腕・高橋について「甲子園デビューしたことで、今後レベルアップする予感がある」と期待していた。
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伸びしろのある逸材が多いことは楽しみです。
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