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副業を巡るトラブルが増えている。「誰でも簡単に稼げる」といったうたい文句でマニュアルを売りつけられるケースが目立ち、消費生活センターには特に若者からの相談が多い。個人の成功体験を口コミのように装うのが特徴で、消費者庁は悪質な勧誘者名を公表し、注意を呼びかけている。
女性から電話で、「月に40万円稼げる転売ビジネス」「初心者でも簡単にできる」と勧誘され、40万円を支払って契約を交わして入会。契約後に届いた資料には、フリーマーケットサイトに商品の画像をアップし、希望者から購入依頼があった後に商品の現物を仕入れて販売するという方法が示されていた。
手元にない商品の出品はフリマサイトの規約違反にあたる。女性に解約を申し出て契約金の返金を求めたが、拒否されたという。
副業は、政府が17年にまとめた「働き方改革実行計画」がきっかけで広まった。厚生労働省が、企業向けに示す「モデル就業規則」から副業を禁じた項目を削除して原則容認に転じ、取り入れる企業が増えた。
業務委託の仲介会社「ランサーズ」(東京)の21年調査では、副業をしている人は前年比約10%増の推計780万人で、労働力人口の1割超にあたる。コロナ禍で、若年層を中心に在宅勤務の合間などを利用して収入減を補おうとする動きが加速しているという。
一方で、各地の消費生活センターへの相談は相次ぐ。国民生活センターの集計によると、17年度に1万2240件だった相談件数は21年度は26%増の1万5445件になった。年代別では20歳代が最多の46%(7106件)を占めた。
消費者庁は、事実ではない文言や断定的な表現で勧誘していることを確認すれば、消費者安全法に基づき事業者名を公表している。今年4月には「誰でも毎日1万円以上稼げる」などとうたって「副業マニュアル」を販売していた東京や大阪の六つの勧誘者名を明らかにした。いずれもSNSの個人アカウントを使って販売を繰り返していた。インターネット上で「副業」と検索した人を関連サイトに誘導し、LINEの「友だち」登録をさせてやり取りしていたという。
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誰でも簡単に稼げるなんて、ある訳ないでしょう。
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