ページビューの合計

2015年7月11日土曜日

新国立競技場 巨額工費「問題」でも「時間的に変更無理」 首相、新国立容認

文科相「安藤氏発言を」

 安倍晋三首相は十日、二〇二〇年東京五輪・パラリンピック大会の主会場となる新国立競技場(東京都新宿区)建設に関し、設計見直しの「思いを持ったこともある」と巨額工費に問題があることを認めた。再設計の可能性は「時間的に間に合わない」とし、計画を容認した。安全保障関連法案に関する衆院特別委員会で、民主党の辻元清美氏の質問に答えた。

 首相は、設計見直しの必要性について「多くの国民がそう思っているのではないか」と指摘。政府内で再設計できないか検討したことを明らかにした。その上で「国際コンペをやって新しいデザインを決め、基本設計を作っていくのでは時間が間に合わない」と、一九年のラグビーワールドカップ(W杯)までに完成させられないと強調した。

 辻元氏が安保法案を引き合いに「姿勢が重なって見える。突き進もうとしている」と追及すると、首相は現行のデザインを決めた国際コンペが民主党政権時代に開かれたことを指摘し「その後、検討を重ねていく中で確かに費用がかさむことになった」と述べた。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官も十日の記者会見で、競技場に関し「東京での五輪開催を勝ち取る大きな原動力の一つとなった。間に合わせなければ無責任だ」と設計見直しに否定的な考えを示した。

 一方、下村博文文部科学相は同日の会見で、工費が当初予算の千三百億円から二千五百二十億円に膨らんだことについて「値段は値段、デザインはデザインと別々だったとしたら、ずさんだ」と述べ、経緯を検証する考えを表明した。

 国際コンペで審査委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏が七日の有識者会議を欠席したことには「選んだ経緯について、堂々と発言していただきたい」と求めた。

 新国立競技場建設で、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は九日、施工業者と最初の契約を締結。大手ゼネコンの大成建設に対し、三十二億九千四百万円で、スタンド部分の一部資材を発注した。
(東京新聞)
 時間的に変更無理としているが、最初から、設計見直しをするつもりはないのだろう。
 アーチ式の屋根部分を見直しすれば、約1,000億円安くなるし、工期も短いから、今なら十分見直し可能だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿