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2015年7月24日金曜日

【日本ハム】栗山監督、大谷に激辛採点「50点」…単独インタビュー

 日本ハムの栗山英樹監督(54)が23日、スポーツ報知の単独インタビューに応じ、大谷翔平投手(21)について語り尽くした。両リーグトップの10勝を挙げた前半戦を「50点」とまさかの激辛採点。後半戦での「不敗」を命じ、来季以降の「リアル二刀流」の可能性を示唆した。(聞き手・小谷真弥)

 ―「投手・大谷」はここまで13試合に登板し、10勝1敗、防御率1・43と圧倒的な成績を残している。右ふくらはぎをつった影響で2度の緊急降板や右足首の違和感などのアクシデントはあったが、前半戦を振り返って。

 「一番怖いことはけがで(成長が)バックしてしまうこと。いろいろなことはあるけど、先発ローテを飛ばすことがないので、そこは単純に良かったと思う」

 ―前半戦を採点すると。

 「50点だろうね。翔平の能力で勝ちきれない試合があるというのは、課題があるということなので、半分の50点」

 ―開幕投手を務め、前半戦までに両リーグ最速で2ケタ勝利に到達するなど、文句のつけようがない数字が並ぶが。

 「まだ10勝なんだよ。だって登板は13試合。マー君(ヤンキース・田中)だったら13勝しているんじゃない? マー君は(13年楽天在籍時に)24勝0敗でチームを優勝させた。オレは冗談で言っているのではなく、そういう投手がいたんだから、そこを目指さないと」

 ―課題は。

 「フォームと制球の安定感。この2つはリンクするけど、フォームを崩せば、ボールがまとまらなくなる。あれだけの球を持っているのであれば、もう少し1人で投げきらないと」

 ―常に厳しい言葉をかけているが、どうなった時にエースの称号を与えるのか。

 「あいつがエースと呼ばれる時は、負けない投手になっている時と信じている。周りが絶対的なエースと呼ぼうが、オレは厳しくいく」

 ―「投手・大谷」に対して、「打者・大谷」はここまで打率1割8分5厘、3本塁打、12打点と不振だ。それでもスタメンで起用する理由は。

 「どう試合に貢献するかは数字だけではない。打席でどういう姿を見せるかも入ってくる。相手が打線を見たときに打たなくても嫌だと感じさせたり、いろんなプラスアルファがある。翔平の打撃はかなり(プラスアルファが)ある。苦しかった時もあったけど改善できている。状態もよくなっている」

 ―大谷が入団してから一貫して「3年目までは体の様子を見て」と話し、慎重に起用している。4年目を迎える来年以降、DH制のあるパ・リーグ主催試合での「投手兼野手」として、起用する可能性はあるのか。

 「もちろん。3年間がたつと体のベースができてくる。総合的なチェックは続くが、今年けがなく乗り切れれば、翔平にも自信になる。優勝をかけて後半戦は目いっぱいいかないといけない。そこであいつがどうなるかがポイントになる」

 ―将来的にはメジャーでも二刀流を実現させてほしいか。

 「そこまでの評価をしてもらえる選手にする責任がオレにはあると思っている。二刀流は無理だ、と言われてきたが翔平には可能性がある。俺は本当にできると思っている。メジャーでも」

 ―大谷に与える後半戦のノルマは?

 「優勝させろということ。何勝するとかでなく、負けちゃいけない。後半戦は10勝1敗のままでもいい。自分が投げた試合のチームの勝敗が重要。その中で何勝するというよりも、負けないことが課題。数字で求めるものはない。本人は20勝勝つと思っているんじゃないか」
(スポーツ報知)

 三年目の大谷が頑張っているのに、他の投手はもっと頑張らねば。
 栗山監督の語りには、他の投手へのメッセージもあるのだろう。負けちゃいけない。

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