ギリギリまでボールを引きつけ、逆方向へ痛烈な打球を放った。2回無死二塁。大谷が石川の外角高めの140キロ直球をはじき返した。一瞬打球を見失い、走るのを止めたが、左翼線に弾むのを確認すると二塁まで到達。「甘い所に入ってきたので、しっかり振り切ることができました」。5日に誕生日を迎えたばかりの二刀流による“21歳初打点”が、今季4度目の決勝打。9回無死一、三塁では二ゴロで打点を稼いだ。
二刀流3年目の今季、投手では両リーグ単独トップの9勝を挙げるなど、投手部門4冠でチームのエースとして結果を残しているが、打者では試合前まで打率1割8分6厘と不振だった。
原因は「実戦不足」だった。投手での2度のふくらはぎをつった影響や右足首の違和感、右手中指に血マメができるなどのアクシデントにより、昨年の同時期より、スタメンでは7試合、打席数では43も少ない。林打撃コーチは「タイミングを取るのが遅くなっている」と指摘していた。
それでも、打撃の始動を早くするなどの工夫を行い、この日は「好調のバロメーター」という逆方向への長打が出た。5打数1安打だったが、栗山監督は「自然にあそこに(逆方向へ)飛ぶのがあいつの打球。代打で出た時とは内容が変わった。もう大丈夫」と復活へ太鼓判を押した。
チームは先発全員の16安打で快勝し、首位・ソフトバンクに3・5ゲーム差に迫った。大谷はオフから何度も「投手でも野手でも昨年以上の結果を残して優勝したい」と言い続けてきた。投手としては手が付けられなくなってきたが、打者でもこれから本領を発揮していく。(後藤 亮太)
(スポーツ報知)
日本ハム打線の復調で、再浮上に期待したい。
これで陽に当たりが戻れば、死角なしだろう。
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