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2016年4月16日土曜日

加藤貴之 代役加藤、初勝利つかむ=堂々とテンポ良く69球-プロ野球・日本ハム

 プロ初白星を手にして上がったお立ち台。は、両親に贈るウイニングボールを握りながら、「いいですね。勝ててよかった」と淡々と言った。初々しいという言葉とはかけ離れたルーキーの姿に、本拠地の観衆が一層沸いた。

 「自分にはびっくりするような球はない」と心得ている。だから変化球を低めに集め、打たせて取る。早打ちだった相手打者のタイミングを外し、わずか69球で6回まで投げた。

 社会人出身の左腕。先発の適性も評価されていたが、キャンプから与えられた役割は救援。今月上旬に有原が腰を痛めて戦線離脱し、思わぬ形で先発機会が巡ってきた。

 初先発した9日の楽天戦は、3四球を出すなど二回途中3失点。慎重になり過ぎ、持ち前の度胸の良さが出なかった。この日は「一人一人に全力投球を心掛けた」。ストライクを先行させ、無四球でテンポ良く投げた。

 栗山監督は、代役をきっちり務めた加藤を「素晴らしかった。勇気を持って投げていた」と絶賛。投手、野手ともに故障者が続く厳しいチーム状況を、好機と捉えてアピールする若手が出てきた。
(時事通信)

 チャンスで結果を出せるのが、プロなんだろう。

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