弁護士でもある「働くファーストレディー」で、大統領の妻でありながら上院議員に当選。数々の「初」を実現してきた。言動が「高慢だ」と批判を浴びるが、「開拓者だ」とも称賛される。
2008年の大統領選では、民主党の指名争いで初の黒人大統領を目指すオバマ氏に惜敗した。クリントン氏は撤退演説でこう語った。「一番高く、最も硬いガラスの天井は打ち砕けなかったが、1800万のひびを入れた」。女性の昇進を阻む障壁に、自分が得た1800万票の支持で風穴を開けた自負を示した。
今、その穴を広げた。1年前に大統領選再挑戦を表明した。「米国は富裕層に有利な状況になっている」と語り、「米国人は擁護者を必要としている。私は擁護者になりたい」と訴えた。
1947年、シカゴで衣料品店を営む父と専業主婦の母の間に生まれた。黒人の権利拡大を目指す公民権運動が盛り上がる中、少女時代を過ごす。学業優秀だった娘に父は「もっとやれる」と向上心をかきたてた。
名門女子大ウェルズリー大を卒業する時、総代として演説をした。学長に交渉して実現した。「私たちは、不可能に見えることを可能に変えなければ」。演説は2000人が総立ちになり、雑誌にも取り上げられた。
(毎日新聞)
男性優位・白人優位の米国で、女性初の大統領は大変だろう。
クリントン氏が嫌いでも、トランプ氏はないでしょう。
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