【AFP=時事】ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)は2日、第1ステージ(モン・サン・ミシェルからユタ・ビーチ/サントマリーデュモン、188キロメートル)が行われ、ディメンションデータ(Dimension Data)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が、ステージ優勝を飾り、自身初のマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を手にした。
ゴール前のスプリント勝負残り100メートルでティンコフ(Tinkoff)のペーター・サガン(Peter Sagan)をかわしたカヴェンディッシュは、最多ステージ優勝記録に迫っている。
31歳のカヴェンディッシュは、これで27度目のステージ優勝を飾り、史上2位の28勝を挙げているベルナール・イノー(Bernard Hinault)氏にあと1勝と迫っている。史上最多は、34勝を挙げたエディ・メルクス(Eddy Merckx)氏となっている。
エティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)のマルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)が2位に入り、サガンが3位に続いた。
カヴェンディッシュは、初めてイエロージャージーに袖を通して3日に行われる第2ステージ(サンローからシェルブール・オクトヴィル、183キロメートル)に臨むことになる。
これまでポイント賞のマイヨ・ヴェール、そしてジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)やブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)で総合首位に立ったことのある元世界王者のカヴェンディッシュは、「感動的だ。これまで袖を通すことができなかったジャージーを着ることができた」とコメントした。
開幕ステージはさまざまな出来事が起こり、2度の総合優勝を誇るティンコフのアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は、レース中盤にクラッシュして肩を負傷した。
コンタドールは、集団が高速で角度の浅いコーナーを曲がる際に落車。すぐさまチームメートの自転車に乗り換えたものの、ジャージーの右肩部分がすり切れ、さらには靴にも損傷があった。
また終盤のスプリントの場面では、カチューシャ(Team Katusha)のミカエル・モルコフ(Michael Morkov、ロシア)がコース脇のフェンスに激しくぶつかり、数人がこれに巻き込まれた。しかしながら、前回大会王者チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)や優勝候補のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)、コンタドールは何事もなくフィニッシュを迎えている。
ランプレ・メリダ(Lampre-Merida)の新城幸也(Yukiya Arashiro)は、首位から10秒遅れの117位でフィニッシュした。【翻訳編集】 AFPBB News
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