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2016年8月10日水曜日

福原愛【卓球】愛、神ってる4強、メダル王手!

◆リオデジャネイロ五輪5日目 卓球女子シングルス ▽準々決勝 福原愛4―0フェン・ティアンウェイ(8日、リオ中央体育館 パビリオン3)

 女子シングルス準々決勝で第6シードの福原愛(27)=ANA=は第2シードで前回銅メダルのフェン・ティアンウェイ(29)=シンガポール=にストレートの完勝。4度目の五輪挑戦で自身初の4強入りを果たした。福原は序盤から得意のバックハンドがさえ、相手を圧倒。登場した3回戦から3戦連続でストレート勝ちする強さを見せつけた。悲願のシングルスのメダルをかけて準決勝で李暁霞(中国)と日本時間10日午後11時以降に対戦する。

「集中できてる」 福原の集中力は試合が終わっても途切れていなかった。第2シードのフェンをストレートで破った直後。報道陣に自身初の4強入りを尋ねられ「特にないです。今は目の前の1試合1試合、1球1球に集中できている」と冷静。会場でこそ笑顔で手を振ったが、ミックスゾーンでは試合と同じテンションのまま。最後まで表情は引き締まったままだった。

 過去3勝14敗の相手を、わずか36分で圧倒した。得意とするバックハンドで左右に揺さぶりをかけ、タイミングをずらす高速のライジングショットで主導権を握った。最後は相手のショットが外れ、前回ロンドン五輪3位決定戦で石川佳純(23)=全農=を破った銅メダリストにストレート勝ち。神懸かったかのような、3戦続けての圧勝に「自分でも4―0で勝てるとは思っていなかった。練習の成果が出せているし、すごくいい試合だった」と自画自賛した。

 ピークを合わせきった。4月の五輪予選の際に発症した咳喘息(せきぜんそく)や体調不良で、直前の2大会はいずれも初戦敗退。思った練習もやりこめなかった。だが、7月から故郷の仙台で気持ちを切り替えると、暑熱対策で奄美大島の宇検村にも行き「毎日32度くらいで湿度も100%に近い」環境の中で昼夜12時間もの練習でキレを取り戻した。「単に調子がいいのではなく、積み上げたものがある」と言い切れる状態を作り上げてきた。

 前日夜(日本時間9日午前)のリ・ミョンスン戦でもカット主戦の相手に「深追いせず、見つけたチャンスは絶対逃さない」と険しい顔で攻めどきを待ち、ストレートでの完勝。会場からの「ジャポン」の声にも勇気づけられ、自信と勢いがついた。

 シングルスでは日本勢初のメダルまであと1勝に迫った。準決勝の相手は前回女王の李暁霞。過去は1勝9敗で、09年に1度勝っただけだが「五輪は何が起きるか分からない。床にボールがつくまで集中していきたい」。揺るぎない自信と勢いを武器に悲願を達成する。(遠藤 洋之)
(スポーツ報知)

 勢いで勝ちたい。

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