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◆米大リーグ エンゼルス3―1アスレチックス(2日・アナハイム・エンゼルスタジアム) 【アナハイム(米カリフォルニア州)2日(日本時間3日)=ペン・安藤宏太、カメラ・泉貫太】エンゼルスはトレード期限となった2日(日本時間3日)、今季5勝の先発右腕のN・シンダーガード投手(29)ら主力3人をトレードで放出し、来季以降の戦いを見据え、事実上今季の戦いに白旗を揚げた。大谷翔平投手(28)は残留が決まったが、渡米後プレーオフ進出はなし。最大のモチベーションが消えつつある中、取り巻く環境を安藤宏太記者が「見た」。 試合前からエンゼルスはバタバタだった。この日先発予定だったシンダーガード、チーム3位の93試合に出場していた外野手のマーシュがともにフィリーズにトレード移籍すると発表。さらに、試合前練習に姿を見せていた守護神・イグレシアスもブレーブスに放出された。 トレード期限を終え、試合前にミナシアンGMが会見。大谷が残留することを正式に認めた上で「We Love Shohei(私たちは翔平を愛している)。彼はここでプレーすることを楽しんでいる。フィールドの内外で素晴らしい選手なので、いてもらいたい」と説明し、来季へ向けても「オフはしっかり動いて、勝つ可能性のあるチームをつくりたい」と意欲を示した。シンダーガード、イグレシアスの2人で約5900万ドル(約79億円)の削減に成功。年俸60億円規模になると予想される大谷引き留め資金とする声も多い。 大谷の心境は複雑だろう。エ軍入り後、4年連続4位。昨季終盤には「ヒリヒリする試合をしたい。勝ちたい」と漏らした。今季もワイルドカード争いで10ゲーム差。トレード市場で“売り手”に回ったことで、球団としては事実上の白旗を揚げた。昨季は本塁打王争いなどで終盤までモチベーションを保ったが、今季は個人タイトルは現状では困難。明確な基準のないMVP候補に名前は挙がるが、それだけが力の源になるかは疑問だ。 とはいえ、時は止まらない。戻すこともできない。この日は「2番・DH」で、4打数1安打。ここ数日は硬い表情も多かったが、笑顔も見られた。3日(同4日)には、自身初の10勝、ベーブ・ルース以来104年ぶりの「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」、球団タイ記録7戦連続2ケタ奪三振を狙って先発登板する。昨季から5度足踏みする10勝目へ、試合前にはブルペンで投球練習をして最終調整した。 本拠地は2万2920人が集まったとアナウンスされたが空席が目立ち、試合よりもイニング間のイベントの方が盛り上がるほどだった。ファンの行動はチーム状況を分かりやすく表した。大谷が前半最終戦から登場曲に使う「はてな」の「夢?」にはこんな歌詞がある。「楽しんだ者勝ちさ、未来は」。野球を純粋に楽しむことが、残り59試合を戦い抜く鍵だろう。(安藤 宏太)
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怪我をしないで、二刀流の結果を残すしかないでしょう。
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