村松さんは、担任に毎日提出する「生活記録ノート」の6月29日の欄に「ボクがいつ消えるかはわかりません。もう市(死)ぬ場所はきまってるんですけどね」などと記載した。担任教諭は「明日からの研修たのしみましょうね」と返信を書き込んでいた。
関係者によると、担任がこの記載を確認したのは、ノートの提出を受けた同30日の給食の時間帯だった。担任席の近くに村松さんの席があるため様子を観察したが、笑顔で友人と話しており、食欲もあるように見えたという。
担任は給食の後、村松さんを呼んで状態を尋ねたところ、「大丈夫です」「心配しないでください」という趣旨の言葉が返ってきた。その直後、バスの席など翌日に控えた研修旅行に会話の内容が変わったことから、担任はノートに「研修たのしみましょう」と書いたと説明しているという。
村松さんはそれ以前にもノートに自殺をほのめかす記載をしていたが、担任は同様に村松さんが明るく振る舞っているように見えたので、本当に自殺すると思わず、生活指導担当の教諭や、定期的に訪問してくるスクールカウンセラーに報告や相談はしていなかったという。【二村祐士朗、近藤綾加】
(毎日新聞)
担任が、いじめと向き合わないで、思い込みで行動していることが問題なのに、わかっていない。
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