ノートは村松君の自宅で見つかった。担任に提出していた「生活記録ノート」で、いじめの苦しみや自殺をほのめかす内容が随所につづられていた。
「先生に助けを求めていたのに…。無視された」。父親が最も衝撃を受けたのは、村松君が亡くなる6日前の6月29日に書かれた内容だった。
「ボクがいつ消えるかはわかりません。ですが、先生からたくさん希望をもらいました。感謝しています。もうすこしがんばってみます。ただ、もう市ぬ場所はきまってるんですけどね。まあいいか」(原文ママ)。「市ぬ」は「死ぬ」の意味とも読める。遺書ともとれる深刻な内容だが、7月1、2日に秋田県仙北市で予定されていた1泊2日の宿泊研修の直前で、担任の女性教諭は「明日からの研修たのしみましょうね」と記しただけだった。
「髪の毛をつかんで顔を机に打ち付けられていた」「複数の男子生徒に殴られていた」「しつこく砂をかけられていた」
村松君の死後にノートの存在を知った父親のもとには、村松君の悲痛な訴えを裏付ける証言が、同級生や保護者からもたらされた。
父親は4年前に飲食店を開店。当初は経済的に苦しく、給食費を期日に納められなかったこともあったという。村松君は、昼も夜も懸命に働く父親に心配をかけたくない思いからか、苦しみを吐露したのは同居する祖父だけだった。父親によると、「おじいちゃんに言って少し楽になった」と話していたという。
(産経新聞)
教育委員会や学校は、早急に真相を明らかにすべきだろう。
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