ホストクラブ代表、７千万円脱税容疑 名古屋地検立件へ

　東海地方を中心に東京や大阪にホストクラブを展開する「ＣＯＬＯＲＳ　ＧＲＯＵＰ」の大城卓也代表（２９）＝名古屋市中区新栄１丁目＝らが、ホストの報酬にかかる税金約７千万円を脱税したとして、名古屋地検は２２日、所得税法違反容疑で立件する方針を固めた。名古屋国税局と合同で同日、大城代表の自宅など関係先の家宅捜索に乗り出すとみられる。

　関係者によると、大城代表は個人経営や自ら社長を務める「プラチナム」（中区栄４丁目）でＣＯＬＯＲＳ　ＧＲＯＵＰに所属するホストを雇用。２０１４年１１月までの約３年間で、ホスト延べ約１３０人の報酬を支払った際、源泉徴収した所得税計約７千万円を税務署に納めなかった疑いがある。捜査当局は、この金の一部が新店舗や店の改装の費用などに充てられたとみて裏付けを進めている。

　大城代表はグループの経営者として、店舗の運営や管理をする立場にあったという。ブログなどによると、ホストクラブは０９年ごろの開業。月間で２千万円以上稼ぐホストもいる。現在は名古屋市を中心に大阪や東京で５店を経営するほか、美容サロンや内装業、食材配達業も手掛ける。

（朝日新聞デジタル）

　源泉所得税の未納であっても、多額で意図的に納付しない場合、脱税で立件か。