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2015年12月19日土曜日

 戦国時代を代表する織田家ゆかりの「桃巌(とうがん)寺」(名古屋市千種区)が名古屋国税局の税務調査を受け、寺有地の売却代金約1億5千万円を、住職と同居する女性(68)が宝石購入費に流用していたことがわかった。国税局は寺を運営する宗教法人桃巌寺に対し、源泉徴収漏れを指摘し、重加算税を含め約7千万円を追徴課税した模様だ。

 寺有地は名古屋市千種区の清住町と本山町の2カ所で、広さは計約900平方メートル。寺は境内の改修費を捻出するため、2013年に売却したという。

 関係者によると、女性は約10年前から住職(91)を介護しており、宗教法人の預金口座や印鑑の管理にも携わっていた。土地売却後、不動産会社から受け取った約2億円のうち約5千万円は口座にあったが、残りは流用したとみられる。女性は通信販売会社で1個10万円程度の指輪やネックレスを中心に1千点以上買ったとされ、返品して振り込まれた約8千万円が女性の口座にあった。実質の宝石代は約7千万円とみられる。

 女性は国税局に対し、「自分の金で買った」と主張。しかし、流用は売却後から調査に入った14年秋まで続き、宝石購入費と金額が一致したことから、国税局は「土地代で買った」と判断した模様だ。

 国税局は「流用分は住職への給与。給与から女性の生活費に充てられた」と認定。流用分を簿外にしたことが仮装隠蔽(いんぺい)行為にあたると判断したとみられる。宗教法人はすでに納税したという。朝日新聞の取材に、女性は「すべて税理士に任せてある」と話した。
(朝日新聞デジタル)

 とてもおもしろい事例です。
 宝石購入費が住職の給与なのか、同居女性の横領なのか、事実関係により、課税関係が変わる可能性ありです。

 

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