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2015年12月23日水曜日

名城病院医師らを起訴 透析患者紹介で贈収賄

 名城病院(名古屋市中区)の人工透析患者を巡る汚職事件で、患者紹介の見返りに計約260万円を受け取ったとして、名古屋地検は22日、同病院の腎・糖尿病内科医長、赤沢貴洋容疑者(41)を収賄罪で、医療法人「光寿会」(同市西区)の実質的経営者、多和田英夫容疑者(64)を贈賄罪で、それぞれ起訴した。

 同地検によると、2人は2004年に知り合った直後から、患者紹介と謝礼金のやり取りを開始。赤沢被告は同年以降、11年以上にわたり、多和田被告側に患者百数十人を紹介し、総額1千万円以上を受け取ったとみられる。謝礼の金額は当初、患者1人に対して5万円だったが、途中から10万円に上がったという。

 起訴状によると、赤沢被告は13年4月から今年10月、透析患者32人を転院させる際、多和田被告の医療法人グループの病院や診療所に紹介する便宜を図り、約260万円を受領したとされる。

 地検によると、謝礼金のやり取りは初めは手渡しだったという。その後、赤沢被告が多和田被告側の診療所で非常勤医師としてアルバイトを始めたため、アルバイト代に上乗せして、赤沢被告の銀行口座に振り込まれるようになったという。

 地検は、06年の豊橋市民病院(愛知県豊橋市)の透析患者を巡る医師の贈収賄事件で、謝礼のやり取りが手渡しだったため、両被告らは同年ごろ、アルバイト代に紛れ込ませる口座振り込みの形に変えたとみている。
(日本経済新聞)

名城病院は、公務員共済組合連合会が運営する病院の一つで、医師は公務員か準じる立場だから、収賄罪が適用されるのだろう。

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