同地検によると、2人は2004年に知り合った直後から、患者紹介と謝礼金のやり取りを開始。赤沢被告は同年以降、11年以上にわたり、多和田被告側に患者百数十人を紹介し、総額1千万円以上を受け取ったとみられる。謝礼の金額は当初、患者1人に対して5万円だったが、途中から10万円に上がったという。
起訴状によると、赤沢被告は13年4月から今年10月、透析患者32人を転院させる際、多和田被告の医療法人グループの病院や診療所に紹介する便宜を図り、約260万円を受領したとされる。
地検によると、謝礼金のやり取りは初めは手渡しだったという。その後、赤沢被告が多和田被告側の診療所で非常勤医師としてアルバイトを始めたため、アルバイト代に上乗せして、赤沢被告の銀行口座に振り込まれるようになったという。
地検は、06年の豊橋市民病院(愛知県豊橋市)の透析患者を巡る医師の贈収賄事件で、謝礼のやり取りが手渡しだったため、両被告らは同年ごろ、アルバイト代に紛れ込ませる口座振り込みの形に変えたとみている。
(日本経済新聞)
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