「軸を意識して振ることが大事やな。ケツの穴締める感じでガーッと打ちにいくんや。キ○タマ、バーンと締めるイメージ。みんな、ついとんやろ?」
50人以上のティー打撃を真後ろから見守り、一人一人丁寧にアドバイスした。「“強く振れ”と言われているけど、曖昧な部分がある。“内転筋を締めて打て”というより、笑いも起こるし、分かりやすいと思った」。上体が突っ込まず軸回転で打つことができれば、最大限にボールに力を伝えることができる。今季は30本塁打、102打点でいずれも自己最多。11月のプレミア12では打点王に輝いた中田は考えた。子供たちの目線に立ち、自分の言葉で伝えようと必死だった。
内野ノックでも、グラブを股の後ろから通してゴロを捕るように指示するなど、工夫を凝らした。「グラブさばきが一番、大事だからね。札幌の(秋季)練習で白井さん(内野守備走塁コーチ兼作戦担当)に練習させてもらって勉強になった」。良いと思ったものはすぐ取り入れる。その素直さも成長への秘けつかもしれない。
今オフもイベント出席などで多忙を極めるが、年内にはハワイ自主トレに出発する予定。「素直な子が多かったので楽しくできた。しんどい練習も大事だけど、楽しく考えながらやるのは自分のためになる」。日本を代表するスラッガーの金言に、子供たちの目も輝きっ放しだった。(柳原 直之)
(スポニチアネックス)
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