オリックスに開幕14試合目でやっとチーム1号が出た。でも、最後にもっとうれしい瞬間が待っていた。3―3の同点で迎えた延長10回2死三塁、打席は今季ここまで9打席無安打の2番・小田。高梨の直球を振り抜くと、打球は右中間へのサヨナラ打となった。
「抜けてくれという思いだった。最高です。ヒット1本か盗塁が1つ決まれば、自分の中では開幕すると思っていた。(チームにも)いい起爆剤になればいい」
東洋大時代以来というサヨナラ打に、2年目のイケメン外野手はお立ち台で爽やかな笑顔を見せた。連敗は5でストップ。今季ようやく4勝目に、福良監督は「久しぶりの勝利だから」と頬を緩ませ、そして「これで聞かれることがなくなったな」と笑った。
もちろん、開幕からのノーアーチ記録のことだ。前夜の3安打零封負けで、開幕から13試合連続で本塁打なしとなり、2リーグ制以降ではワースト記録となった。この試合も4回まで無得点。本塁打はおろか、ゼロ行進は28イニング続いていた。そんな空気を一変させたのは、やはりこの男だった。
0―1の5回。2死から安達の三塁内野安打と小田の四球で一、二塁とすると、3番・糸井が中村の97キロスローカーブを叩き、一時は逆転となる3ランをきれいな放物線で右翼席へ放り込んだ。この日は早出でロングティー打撃を敢行し、5階席まで届く特大弾を放っていた。そして試合でもアーチを架けた。「チームが勝ってよかった。明日も勝たんとね。連勝」と多くを語らずに球場を後にしたが、その表情には安ど感が漂っていた。
ノーアーチ記録も、連敗も止まった。だが、手放しで喜んではいられない。チームは借金6の最下位で、この試合も安打数は日本ハム(13本)の半分以下の6本。この勝利でムードは変わるか。初の連勝と初のカード勝ち越しに向け、福良監督は「あしたが大事になってくる」と表情を引き締めた。
(スポニチアネックス)
高梨が打たれて、サヨナラ負けか。
貧打が敗因だろう。
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