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2016年6月1日水曜日

舛添要一 どれが「シロ」? 政治資金問題、都議会追及へ

 政治資金の私的流用疑惑などが指摘されている東京都の舛添要一知事は1日、開会した都議会第2回定例会の所信表明で「都民の皆様に多大なる迷惑をかけていることを心よりおわびする」と謝罪した。「報道された問題の全てが『クロ』ではない」と語っているが、自身が代表の政治団体には「シロ」とは思えない支出が目立ち、都議会で追及されそうだ。【杉本修作】

宿泊費

 舛添氏の政治団体は2009年以降、お盆や正月の時期にリゾートホテル、温泉旅館などの宿泊費を計8件支出していたことが、収支報告書で明らかになっている。

 このうち横浜市の高級ホテルに19万5167円の宿泊費を支出した11年1月3日、舛添氏は自身のツイッターで「(前日の)2日は家族サービスで水族館で終日過ごしました」とつぶやいていた。同市内には大型水族館があり、滞在後に家族で宿泊した可能性がある。

 また、山口県下関市の温泉ホテルに7万6077円を支出した10年8月20日、舛添氏はブログで同市に滞在したことに触れ「フグを食べることができるのも伊藤(博文)のおかげ」と書き込んだ。このホテルは1人1泊2万2000円余の「ふぐプラン」が人気という。ブログの記述からは当日、政治活動をしていた様子はうかがえない。

事務所費

 09〜14年の収支報告書によると、舛添氏の政治団体は、東京都世田谷区にある舛添氏の自宅に事務所を構え、同所にあり舛添氏の妻が代表を務めるファミリー企業「舛添政治経済研究所」に、ほぼ毎月44万2500円の家賃を支払っている。年間支払額は約500万〜530万円に上る。

 自宅の登記簿によれば、土地と建物の名義は13年2月に同社から舛添氏本人に変更されたが、その後も家賃はファミリー企業に支払われていた。家賃は同月以降、企業を通じて自宅の所有者である舛添氏に支払われていたとみられ「政治資金の私物化」が疑われる。
備品・消耗品

 舛添氏の政治団体は、舛添氏の別荘がある神奈川県湯河原町の衣料品店やホームセンターでの買い物を「備品」「消耗品」として計上している。このうち12年5月12日、「消耗品」代として1万407円が支出されていた衣料品店の従業員は「知事になる前、舛添氏本人が年2、3回来店し、子供用のパジャマや男性用の下着などを購入していた」と話しており、私的流用の可能性もありそうだ。
(毎日新聞)

 都議会の自民・公明の対応が見ものだろう。

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