21歳にして、到達した2億円。プロ4年目の年俸では同じ高卒出身のダルビッシュに並ぶ最速となり、大谷は率直な思いを口にした。
「ダルビッシュさんが3年目はどういう感じだったか間近で見ていないけど、それと同じくらいの評価をいただけたことは凄くうれしい」。笑みを浮かべて喜んだ。ただ、こうも付け加えた。
「信じられないというのはない。もちろん目標にしていたし、それくらい大きな選手になりたい思いはあった」。自己最多の15勝、防御率2・24、最高勝率(・750)で投手3冠を獲得。出場機会が限られた打撃の成績は落としたが、飛躍の3年目となった。ダルビッシュも3年目の07年に15勝を挙げて球界のエースへ、そして大リーグを代表する投手へと駆け上がった。「(自分が)それぐらいもらうだけの価値がある人物なのかどうか、日々、自問自答しながら練習していきたい。それもプラスになる」
飽くなき向上心。二刀流4年目を迎える来季、エースとして1年間を乗り切る体づくりが鍵となる。そのため「93、94キロ」という体重を「僕の身長(1メートル93)なら問題ないと思う」と100キロまで増やすプランもある。ダルビッシュも日本ハム時代に同じように体重を増やし、パワーアップした。その先輩と今月に入って会食し、体づくりの助言を受け「基礎的なところを大きくしながらやりたい。上げながら(理想の体重を)決めたい」。オフは例年通り、筋力トレーニングの設備が整った千葉・鎌ケ谷の2軍施設で体を追い込む。今季喫した5敗のうち、4敗が後半戦。特に優勝したソフトバンクには2試合連続で7失点と打ち込まれた。「大事な試合で勝ちきれなかった。シーズン中にいくら貯金をつくってもそれでは上にいけない」。直球も「もっと伸ばしたいと思う」と自己最速でプロ野球記録の162キロの更新を狙う。全ては入団以来、一度も果たしていないリーグ制覇を達成するためだ。
この日、侍ジャパンの一員として国際大会「プレミア12」でともに戦った広島の前田健がポスティングシステムを利用し、メジャー移籍を目指すことが決まった。同じく将来のメジャー挑戦を目標とする大谷は「ポスティングシステムは素晴らしい成績を残して初めて球団に認められる。前田さんを目指すわけではないけど、それくらいのレベルの選手になりたい」と言った。どこまでスケールアップするのか。既にメジャーレベルの選手であることは間違いない。(柳原 直之)
(スポニチアネックス)
体重増加が良いのだろうか。
ムチのような身体のキレを高めることや下半身の筋力アップもありだろう。
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